庭に訪れる野鳥たち

 今まで庭や近くの水辺で見た鳥をブログの中で書いてきたが、鳥の名前は正しいのだろうかと疑問に思い、ネットで調べてみた。すると、名前が正しいのはメジロと雀だけで、あとは間違っていたことを知った。メジロは、体の色がシックな緑色で雀と同じくらいの大きさの鳥だ。つい最近もつがいと思われる二羽のメジロが庭に置いたメダカを飼っている水がめに水を飲むためにやってきた。ブログの中で、白や黒、グレーなどのモノトーンの鳥をホオジロと書いていたのは間違いで、どうもシジュウガラのようだ。シジュウガラも頬が白く、これを見て「ホオジロ」だと思ったのだが、本当のホオジロは市街地ではあまり見かけないようだ。さらに、近くの小さな川の水辺で、カルガモの群れに交じって、水際の石をつっついていた鳥はセキレイのようだ。シジュウガラに似たモノトーンの色合いで、尾が長く、スマートな印象の鳥だ。「イシタタキ」という別名があるのだが、水辺の石をつっつく姿を見て名付けたのだろう。
 去年の初冬のころ、葉を落したモモの木に一瞬見た、桜の紅葉した葉のような色の小鳥はモズだ。ふわっと丸い印象でとても用心深く、すばやい動きの小鳥だった。メダカの水がめに水浴びに来る大きめの鳥は、ヒヨドリ。熟した柿の実を集団でを食べに来た、やたらうるさく鳴く鳥もヒヨドリだ。ヒヨドリは早春の頃、つがいでモモの木にとまり、あちこちきょろきょろ見ているのを部屋から眺めたが、まるで他界した父と母が姿を変えてやってきて、なつかしそうに庭や家の建物を眺めているように見えたのを思い出した。
 庭や近所の水辺で見かける野鳥はそんな珍しい鳥ではなく、ありふれた鳥かもしれないが、名前がわかると親しみが増すような気がした。