落葉樹の剪定

午前中は曇りで寒かったが、ガーデンシューズをはいて落葉樹の庭木を剪定することにした。
ぬかるんで足元が不安定なので、脚立は使わず、手が届く高さの木を切った。
毎年、葉が茂るだけで花つきの悪いライラックの木を2本。
この木は剪定をあまりしないほうがいいと、園芸書に書いてあったが、樹高を低くし、枝張りも抑えたいので
毎年、かなり短く切ってしまう。
これでは花が咲かなくてもしかたない。
小さなリンゴの実がなるはずのリンゴの木を2本。
これは父が植えたので、リンゴの木ということは花でわかるが、
どんな種類かわからない。
毎年、小さな実がなる前に落ちてしまうが春に咲く花はとてもきれい。
もう一本、いちばん剪定したいのがクリの木だが、葉がすっかり落ちた木を前にしてどの枝をどこで剪定するか、
いろいろな角度から眺めたが、どの枝を切るのか決められないのだ。
このクリの木は一本しか植えていないので花が咲いても実がならない。
花を咲かせて、実がなるような剪定ではなく、樹高を抑え、枝張りも抑え、だが形よくまとめたい。
父が植えたのはクリの木の若い苗木で、当時はその隣にオリーブの木を植え、ブドウの木も植えていた。
近くには月桂樹、梅の木、その横には夾竹桃・・・・。
植えた時は、小ぶりな苗木だったので、
植える場所の広さの割りにたくさんの木を植えたため、
オリーブの木は枯れ、ブドウの木も枯れかかっている。
そういう場所に植えたクリの木なので、剪定はした方がいい。
『趣○の園芸』(1月号)には切るナビ!「木を小さくする剪定」という記事があって、
「一気に切ると木が反発する」とある。
「上に伸びる力を持つ木から高さを奪い、木に強い刺激を与えます。
活力ある根と、大幅に目数を減らされた枝とのバランスがくずれた木は、
反発して徒長枝をたくさん伸ばします」
この現象を「木が暴れる」というらしい。
思い当る木がある。
今年の3月末に植木屋さんに、樹高の高い木の剪定をお願いした。
そのとき、落葉樹で樹種はわからないが、太い主幹から出ている側枝のぜんぶを
付け根から切ってもらって丸太状になった。
夏になって、切った枝よりさらに多くの、しかも太い枝が四方八方に伸びてきたのには驚いた。
今年はこれに懲りて、その木は少し枝を残すことにした。
さて、クリの木に話は戻すが、この記事を参考に「元の自然樹形をそのまま縮小した樹形をイメージして」
「枝を切り替える間引き剪定」を試してみよう。
ただ、クリの木は主幹がかなり低い位置で切ってあり、そこからいくつかの太い枝が東西南北に出ているので、
この本で例にとっているイタヤカエデとは樹形がまったく違う。
ここをどのようにするか。
やはり、悩んでしまう。