入院中の父に話しかけてくれて、ありがとう

去年は二つの病院で入院生活を送った、父。そのひとつの病院に入院中、よく父に話しかけて話し相手になってくれた人がいる。
4人部屋の同じ部屋にご主人が入院していて、面会に来た時、よく父の方から話しかけたそうだ。
気さくで明るい人で、父にとって、入院生活の寂しさ、辛さをやわらげてくれる人だったのだろう。
その方が父にお線香をあげたいと、家に来てくれた。
電話で話はしていたが、顔をあわせるのは去年の入院時以来だ。
その方もご主人を亡くされた。父がまだその病院に入院しているときのことだった。
病院から電話で、父の病室が変わると連絡があった。
変わった部屋は二人部屋で、4人部屋にいた別の人と同室になった。
その前日、その方のご主人は亡くなったそうだ。
自宅から1時間ほどかけて歩いて来たというが、とても元気そうに見えた。
父が縁となってこんなふうに再会し、故人について話すなんて、あの当時は思ってもみなかった。
お茶を飲みながら話すのはやはり、父のこと、その方のご主人のこと、母のことも少し・・・・・・・。
こんどは桜の季節にお弁当をもってでかけようと再会を約してわかれた。
このあたりは桜がきれいなところが多いから。


レオは珍しく朝の散歩が終わった後、午後まで部屋をあちこち歩いていた。