花臭い



今週の水曜か木曜にフジテレビの「笑って○○とも」を見ていたら、テレフォンショッキングに泉谷○げるさんが登場した。
友人知人から届けられた、たくさんの花束を前にして「花臭い」といったらしい。照れ隠しのいい方とは思うが、軽いショックを受けた。
四季折々の花に元気やなぐさめをもらっていると思っているからだ。
たくさんの花束にケチをつけたというか、好ましくない反応を示した人として、
愛犬を通して知り合った犬友だちがいる。
しろという名前の紀州犬の雑種を連れて、夫婦でよく近くの川の河川敷に遊びに来ていた。
その奥さんが都内の某有名病院の看護婦長を退職することになり、たくさんの花が贈られたそうだ。
夫のほうはその花に対して、すごい匂いで苦しくなるというようなことを言っていた。
アレルギー反応があるとかで、仕方ないなと思うと同時に、男の人は花に対して女性ほどの思い入れはないのだなと思った。
花はときに困りものにもなる。
父の初盆の時、頂戴した花束は立派なもので、まだつぼみのユリが数本入っていた。
大きめの花瓶に入れて、毎日水を替えていた。
ある時、着ているTシャツの胸元に洗濯してもとれない大きなシミがついているのに気づいた。
食事のとき、食べこぼしたかと思っていたが、毎日着替えるTシャツにぜんぶシミがつき、思い当った。
ユリの花が開花して、その花粉がついたのである。水の入った大きな重い花瓶を抱きかかえるようにして、毎日水を替えていた。
そのとき、雄しべが服にさわり、シミをつくったのだ。ユリの花粉はなんど洗っても落ちず、気がついたあともつい、花瓶を抱きかかえてしまい、4〜5枚のTシャツに大きなシミが残った。