久々に近くの河川敷へ散歩

11月にしてはあたたかく、天気もいいので4時ごろ、久しぶりに河川敷に愛犬と散歩に行った。
遠くに富士山のシルエットが眺められ、テニスコートでは学生たちが力いっぱいのプレーをしている。
少し離れた野球場でも少年たちが練習試合の真っ最中だ。
愛犬もいつもと違う、広々とした河川敷の雰囲気を楽しんでいるだろうか。
年とってからは歩き方がゆっくりなので、側から見てもうれしそうに歩いているように見えない。
ただ、いつもみたいに右へ右へと回ることがなく、まっすぐ歩いているので体調はいいみたい。
同じくらいの時間に散歩に来る、年上の柴犬リュウ君に会えるだろうか。
リュウ君はこの夏、16歳になった。もともとの飼い主さんが亡くなり、その娘さん夫婦に引き取られて広島から東京に移り住んだのである。
犬同士そんなに仲がいいというわけではないが、同じ高齢犬としてお互いにがんばろうという気持ちがあって、会うのを楽しみにしている。
わが愛犬にとっては1歳10カ月くらい年上の先輩犬であり、ある意味、お手本となる犬でもある。
だが今日は会えなかった。
珍しく他の知り合いの犬とも全く会えなかった。
ちょっとがっかり〜〜〜〜〜〜〜
ゆっくり歩いているうちに日は落ちて、川向うの住宅やビル、街路樹が黒いシルエットとなって浮かび上がる。
西の空がさっきより赤さを増し、富士山の山影が濃くなった。建ち並ぶ高層マンションの窓にポツポツと明りが灯る。
誰とも会えなかったが、いい散歩だった。暮れゆく秋の河川敷の光景が目に焼きつき、いつまでも残りそうだ。
帰り道、東の空に金星がきらきら輝いていた。