6月の最後の日に

 午前中は陽ざしも出ていたが夕方近くになると雲が空をおおい、雨が降りはじめた。

 そんなに強い雨ではなく、ぽつりぽつりと梅雨の雨だ。

 6月最後の日は日曜日となった。

 居間のテーブルの上にたまった資料や葉書、本、雑誌などを捨てるものは捨て、別の置き場所があるものは元に戻した。

 クリアファイルにまとめた、いくつもの歌会や短歌大会の資料をそんな大きくない箱に重ねてあるが、古いものは破棄することにした。数年前まで参加していた短歌大会だが今はいろいろな意味で遠く感じるようになった。何回か受賞したことがあり、刺激にも励みにもなったがわたしにとって役目を終えた感じがある。これを成長というのかただ変化というのか。

 なんでこんなものを取って置いたのかと思うような資料がかなりある。それも嵩張るものだ。惜しげもなく捨てた。たくさんの紙のパンフレット類を捨てながらふと思った。わたしの脳も日々、たくさんの情報を捨てたり整理したりしているのではないか。そうしているうちに今までよくわからなかったことに新しい光が差すこともある。捨てることは悪いことではない。いいことのように思える。

 だがたまった資料を捨てたり、元の置き場所に戻したりする作業は思ったより疲れる。肉体的には座ったままでこれは残す、これは捨てるを繰り返すわけだから、そんなに疲れる作業ではない。部屋を移動して、元の場所に戻すことはあるが。脳が疲れるのかもしれない。取捨選択は脳にとってかなりエネルギーが必要な作業なのだろう。

 これからはなるべく早く捨てるものは捨てていきたい。たまると疲れが倍加するから。

 午前中は晴れていたし風もあったので、洗濯機を2回回して、外に干した。夕方近く小雨がぱらつき始めた頃、おおかた乾いていた洗濯物を取り入れた。

 明日は天気が崩れるのだろうか。