昨日の午後は友だちが家に来て、夜は新宿の短歌教室へ

 七月になり、最初である昨日は雨が降ったり止んだりの天気だった。午前中は雨が降り、お昼近くに止み、また夕方頃から小雨降った。

 ちょうど雨が止んでいる時間に友だちが自転車に乗って家に来た。四月半ばに体調を崩し、数日仕事を休んだが復帰した後も調子がよくない時期が続いたそうだ。6月の初めに会ったときは、朝仕事に出た後、夜になると熱が出る日が続いたという。

 6月1日に会ったときはほんとうは前日の約束だったが朝から熱が出てしまい、翌日に延ばしたのである。わたしと会ってからは体調はいいほうに向かい、昨日はあれから熱が出ることはなかったと言った。

 だがどこか別人になったような感じがあって、淡々とし過ぎていてリアクションがおとなしいというか。こんなものだったかなと思うところもあるが、友だちも年をとったという事かもしれない。

 先週、大学時代の友だち、その妹さんと金沢文庫や鎌倉に行ったことを話した。鳩サブレ―を少し土産に買ってきたので、そこからの話である。

 そのあとは友だちに相談していることを聞いてもらい、アドバイスをもらった。

 前より話がはずまなくなったと思えるのは相手の変化だけでなく、こちらの変化もあるような気がした。わたしのほうも以前のように短歌の話や自分の友だちの話をほとんどしなくなった。話す気分になれないというと強すぎるが、なんとなく話にしにくい雰囲気がある。 

 ただ、こんど食事に行こうとこちらから提案すると、8月のお盆休み頃ならという返事があったので、前と同じようにいろいろな話ができるにちがいない。

 友だちを家の前で見送り、夜の短歌教室に向けて準備をした。教室が開かれる前に新宿住友三角ビルの地下にあるタリーズで、知人のひとりと会う約束をしている。梅干しと梅ジャムを持って行くと約束したので、瓶入りのものをふたつクッション材に包んで袋に入れた。

 少し早めに出て、バスに乗り二子玉川に行き、買い物をした。

 田園都市線半蔵門線、都営地下的大江戸線と乗り継ぎ、都庁前に着き、少し早めにタリーズに入った。5分くらいして知人が来た。知人が年間購読している結社誌「短歌人」6月号を持ってきてくれた。

 新宿の短歌教室の先生は小池光さんで短歌人の編集人である。その流れで、短歌人の同人の方が生徒さんに多い。教室に来ている同人たちの短歌も掲載されている。もちろん、小池光さんの短歌も掲載されている。

 教室では毎回2首短歌を出すが、短歌人では7首まとめて掲載されている。こちらのほうがその作者らしさがより強く出せる。

 タリーズでは友だちはあれこれ話がはずんだ。どちらも話したいことたくさんという感じだ。

 教室は6時半からの開講である。小池光さんが選者を務める読売歌壇の選歌された短歌をプリントして持ってきて、先生が講評をくわえる。

 さらに生徒さんたちが出したひとり2首の短歌を先生が講評したり、添削する。

 わたしの短歌は動詞の選択や、受け身を表現を能動表現に直すなど、先生に直していただき、よくなった。わたしは擬人法的に受け身の表現が多いので、これからは気を付けたい。受け身にするか能動的にするか、その都度意識して選ぶようにしたい。あえて受け身もあると思う。

 教室を終え、大江戸線のホームで帰る方向が同じ教室の生徒さんに会った。濃紺の浴衣に赤い帯を締めて出席した方だ。わたしは青山1丁目まで、そのひとは麻布まで。青山1丁目駅で別れたがそれまで空いている車内でシートに座って、いろいろ話すことができた。また短歌をはじめて日が浅いが、すでに結社に入会したそうだ。

 おもしろい短歌を作るのでこれからが楽しみである。

 

 昨夜はあまりよく眠ることができず、今日は午前中に2~3時間ほど仮眠をとった。

 午後にポストをのぞくとわたしが参加している季刊の短歌誌「しらぬ火」7月号が届いていた。さっそく包みを開いて、読んだ。次号に向けて、みなさんの7月号の作品からいいと思った短歌を10首選んでくださいと依頼があった。

 ざっと読んでみたが、わたしの好みで選ぶと同じような作者の作品を選んでしまうことに気づいた。もちろん、技術的に高い作品を選ぶが、同じレベルならば好きな方を選んでしまうのである。