最初、二泊三日の予定だった奈良旅は三泊四日に変更した。
ここまで来たからには訪ねて見たいところがあったから。法隆寺のある斑鳩の辺りである。
ホテルのある天理駅からJR桜井線で奈良、jR大和快速に乗り換えて法隆寺で下車。
改札口近くの観光案内所で情報とアドバイスを得て、駅前よりバスで法隆寺参道前に行く、終点である。この近くの案内に立ち寄り、4つの寺院の入場券が割安で使える通し券を買った。ここで誤算が生じた。無料のボランティアのガイドはいかがですかといわれ、最初は断ったが見所だけを聞いているうちにもう一度勧められ、断れなくなった。
ボランティアのひと(男性)に法隆寺にをガイドしてもらうことになった。時間はそんなにはとれないとことわり、見逃せないポイントを案内していただいた。
法隆寺の建築はほとんどが建立当時そのままである。河西で焼失して、再建したという建物がほとんどないようだ。
飛鳥時代当時がここにあるかと思うとくらくらとめまいがしそうな感じがした。下のほうが70センチの厚みをもつ築地塀も答辞のものだ。回廊を支える太い木の柱もそうだ。
五重の塔は五層の家根の上に出られるように木製の急な階段が備えられている。一番上の屋根に天窓が在り、そこから外に出られるとのことだ。
話の内容が多岐にわたり、知識を得られたのはよかった。
古民家風の家を使った店でランチを食べ、デザートの盛り合わせも楽しんだ。ランチは温かいそうめんと豚肉の冷しゃぶ、豆腐、奈良の地野菜の炊き合わせ。
店を出て、あとはひたすら歩いた。まず、法輪寺へ。次は法起寺へ。風は微風。陽射しがあたたかく、奈良にきてはじめて歩いて暑いと思った。
歩きながら、鳥や猫に出会った。ひとには殆ど出会わない。道に一回迷ったが、そのときはこまった。聞きたくてもひとが居ないから。畑の一角を掘り起こしている工事中の男の人に聞いたりした。
無事に4つの寺をめぐり、最後はは相乗りのタクシーで近鉄線の小泉大和駅まで行った。そこから近鉄奈良駅に出て、いま奈良でこれを書いている。