お正月も三日になり、外出した

 元旦にブログを更新してから、世の中に衝撃的なできごとが起きて、時間はいやおうなく過ぎてゆくことを身に染みて感じている。

 石川県を中心とした北陸地方や新潟を襲った大地震羽田空港に起きた航空機どうしの衝突事故、、、、、。

 どちらも予想だにできない、ふいうちの災害であり、事故だ。

 こうしていつもとさほど変わらないお正月を過ごしていることを感謝しつつ、自分ではどうしようもできない出来事に遭遇する可能性をこころの隅に置いておこう。

 昨日の2日は一回くらい庭に出たがそれ以外は炬燵のある居間で過ごした。パソコンに向かい2024年1月の短歌を入力した。昨年の12月あたりから自分が作った短歌にいまひとつ納得できないと言う気持ちがある。試行錯誤をしながら作り続けることはかわらないが。

 年に何回かこういう気持ちになるのは当たり前のことで、この時期をやりすごしていままでやってきた。未来はわからないので、こういう気持ちにならない未来があるかもしれない。もっと違う気持ちに変わるかもしれない。

 昨日は友だちとなんて事のないラインのやりとりをした。「お正月にだんだん飽きて来たね」なんて言葉を交わした。贅沢ではあるが本心でもある。

 お正月気分に浸り過ぎて抜けるのが大変よりはいいだろう。

 今朝は12年分のブログに書かれた三が日の過ごし方を振り返ってみた。ここ数年は3日から外出している。柴犬レオや老犬ももこがいるときは家で過ごすのが当たり前で、これはお正月だけではなく、一年中そうである。外出が珍しかった。

 今だって、家に犬がいっしょにいたら、外出をひかえるだろう。犬と一緒にいる時間を大切にしたいから。

 今日は家で短歌を作ろうかと思ったが、人の少ない東京を見に出かけるのもいいと思い、外出した。夏休みやお正月休みに人が少ない東京の閑散とした感じが好きだ。

 上野公園にある国立西洋博物館に「キュビズム展 美の革命」展を見に行った。電車はいつもの休日・祭日よりずっと空いていたが、JR上野駅公園口を出るとけっこうな人出である。ここは平日でさえ混雑しているところなので、このくらいの人出は仕方ないと思うしかない。

 国立西洋美術館も人が多かった。チケットを買うのに20分ほど並んだ。入館後はまあまあの人の数だが、それほどストレスを感じずに鑑賞できた。

 キュビズムの変遷を具体的な作品(絵画や彫刻など)と当時の雑誌などのメディアもふくめて展示している。

 ピカソジョルジュ・ブラックはお互いに刺激を与えあい、キュビズムを追求していった。その過程が具体的な絵画で見られて、とても興味深い。

ピカソジョルジュ・ブラックキュビズム追及に影響を与えた画家のひとりがセザンヌで、ゴーガンもそのひとり。

ピカソの「女性の胸像」、アフリカなどのプリミティブな彫刻作品にも影響を受けたようだ

ジョルジュ・ブラックの風景画はセザンヌの影響が強い。セザンヌが好んで描いたレスタックと言う街にブラックも訪れ描いた作品

ピカソの「若い女性の肖像」

ピカソの「輪を持つ少女」、キュビズムから新古典主義へと変わる端境期の作品。