短歌と昼寝と

 暑い暑い夏が来た。

 雨が降る時間は少なかったが、梅雨明けしそうな気配だ。

 朝早い時間に乾いた植木鉢に水をやった。乾いていないが、鷺草の5つの鉢にもやってた。たくさん球根を植えたが咲く花の数は少なそうだ。つぼみが上がったて来たのは10個ほどだ。

 あさはやい時間、友だちからラインがあり、これからテニスのレッスンだという。すでにかんかん照りなので、日中に気を付けるように、と送った。

 わたしは涼しい居間で、午前中は短歌と向き合った。月末必着の季刊誌日中送るけど短歌をそろそろまとめなければ、と思った。ざっとまとめて、単価の取捨選択をしていく。同じような区切れの歌が続かないか。言葉が重なっている短歌はないか。この構成でいいか。などを見ていく。

 どれか一首または数首を新しい短歌に変えると格段によくなることもある。

 10首をまず原稿用紙に手書きでまとめ、次にこの歌をワードの原稿用紙設定で入力した。

 昼食後は疲れを感じて、居間の隣の部屋に敷いた布団に横になった。しばらく眠った。目覚めてから、枕元においた老犬ももこの写真が目に入った。一年と6か月くらいこの家でわたしといっしょにいてくれた。これからわたしが長生きしても、ももこと過ごした時間を越えてわたしといる人間はいないように思う。時間の長さは問題ではないかもしれないが、時間の長さは大接近なことなのだ。亡くなって7年たったが、いつまでも私の心のなかに住み続けるももこ。