午前中はのんびり、午後は二子玉川へ

 朝から晴れて気温が上がった。エアコンは午前中早めの時間にオンにして、部屋にこもっていた。

 熊本県の街に発行所がある季刊短歌雑誌の同人として短歌を送っているが、発行人兼編集人の方から今週の月曜日に葡萄が送られてきた。お礼の電話はすぐかけた。 

 この件でこの短歌雑誌の同人となっている東京に住む歌仲間に電話をした。この人は自分の短歌を誌上で添削されたことが気に入らず、やめたい意向をわたしに話していた。その旨を発行人に手紙で伝えるとも言っていた。

 もしかしたら辞めたいと伝えてきた手紙を受け取り,そのこともあってわたしに葡萄を送ってきたのだろうかと考えたのだった。葡萄を送ってきたことは末永いおつきあいを、という意味が込められているように感じたのだ。

 だが歌仲間に電話をすると、最初は手紙に辞めたいことを書いたが、考え直してその部分を削り新たに書き直した手紙を送ったそうだ。今回は辞めることを止めると言った。そうかあ。人のことばに何を感じるかは人それぞれだから、自分の短歌を直されて腹に据えかねる気持ちもわからないではない。

 静観していようと思っていたが、こういうことが気づかずわたしにとってのストレスになっていたのだろうか。

 昼食後、久しぶりに永井陽子さんに気持ちを戻してワードで文章を書いた。実際書く作業はしていなかったが片時もこの歌人のことを忘れたことはなく、いつか書こう、必ず書こうと思っていた。

 昨日、『勉強の哲学 来るべきバカのために』(千葉雅也著)を読んで、気持ちが切り替わったというか。文章は考えてから書くのではなく、書きながら考えるものだという千葉氏の一文がすとんと心に落ちて、そうか書くことで考えを進めまとめようと思った。

 書きながら考えて、そうして書いたものが面白くなかったらまた考え書き直せばいい。

 3時過ぎになり、急にでかけたくなった。気持ちの切り替えが必要になった。

 バスに乗り二子玉川へ。実は他に行きたいところがあったのだが、時間的少し遅く感じた。帰りは夜になるだろうと思い、迷ってやめた。代わりに二子玉川にした。

 結果は良かった。ライズという複合ビル内にある本屋と電気屋スターバックスが同じ広いフロアに店を展開しているところに入った。有料席と無料席があり、スターバックスの商品を買うと無料で本が読める。無料の席なら座席代はいらないが有料の席はカウンターで席を選んで使く。わたしは無料の席を選んだ。書店に置いてある端末で読みたい本を検索するとあり棚の番号が示されたので、店員さんに聞いてその本をゲット。

 キャラメル・フラッペチーノを注文して受け取り、無料の席で読んだ。左右は人が座れないようになっている、柱の周りの円形の席である。小さなテーブルもある。

 半分ほど読んだところで帰りたくなり、結局、この本を買ってしまった。俵万智さんの最新歌集『未来のサイズ』である。俵さんはこの歌集で短歌界において最も権威のある賞といわれる迢空賞を受賞された。

 最近、本を二冊続けて買ってしまった。家に本が増えるのは嫌なので図書館で借りるようにしていたがどうしたことか!

 

有料と無料にわかれるラウンジをひとめぐりして無料を選ぶ

 

キャラメル・フラぺチーノは年下の友だちが教えてくれた味なり

 

無料の席無料の俵万智を読むフラぺチーノは有料にて

 

布マスク縫った昨年思い出すクッションカバー作った端切れで