雲の多い空のもと、武蔵小杉の歌会に行く

 変則的なコースをとる台風が太平洋上を列島に近づいていて、朝から陽ざしは強いものの雲が多い。気候の変化を空が物語っている、そんな空のもと武蔵小杉の歌会に行った。

 今日は夏休み前最後の歌会で8月は夏休みとなる。次は9月に開かれる。

 参加者はいつもと同じように6名。歌だけで参加する人が1名いて、ひとり2首及び3首を出すので全員の歌は17首になる。

 ときにたんたんと、時に意見が飛び交い、歌会が進んだ。

 今回はわたしの歌を含めて、いいなと思える歌、刺激を受ける歌があまりなかった。うまい歌はいくつかあったが。

 うまいと思える歌といいなと思える歌が重なることもあれば重ならないこともある。わたしの場合は短歌に対する好みが強く出てしまうことが多い。

 だが冷静にみなさんが述べる意見を聞いていると、どの人もそれぞれの好み,指向性があると感じる、それぞれのものさしが時に大きくずれたり、重なり合ったりする。

 人との違いを意識しつつ、取り入れたほうがいい意見は取り入れ、ここは自分を通そうと思うところは通す。

 おたがいにそういうやりとりをしながら、時には脱線して世間話に興じたりもする。家族の話が出たり、仲間が住む町の話が出たり・・・・・話題が飛ぶのも楽しみのひとつ。

 

天よりの雨粒ひとつ直撃し樟の若葉が声なく首ふる

 

星見岩のかたへに座り見上ぐれば石の先端スバルに触るる

 

わが棲むは雨降る惑星 梅雨といふ不可思議の雨朝より降りたり

 

今日詠んだ歌

 

バス停に近づき歩みゆるめたりひろがる河原と夏雲の空