近所の友だちの家に梅ジャムを持っていく

 朝は雨が降り、そのあともときおり雨が降った。午後は一時薄日が差す時間があったがその後また雨が降り、午後6時少し前の現在も降っている。

 日曜の朝をいつものように始めた。NHKの短歌とテレビ体操、そしてNHK俳句を見た。

 朝食後は先週の金曜日に作った梅ジャムを友だちに届けた。一人は自転車で途中まで取りに来てくれたので手渡した。

 もうひとりは電話をして在宅していることを確認して、家まで持っていった。渡すだけのつもりで来たと言うと、そんなこと言わないで上がって、といわれお邪魔した。

 いま8歳のポメラニアンを飼っていて、その子が吠えて友だちとともに出迎えてくれた。

 友だちは埼玉県にもう一軒の家を持っているがコロナ禍もあり、こちらの家と向こうの家を行き来することができにくくなり、そのほかの事情もあって売ることにしたと言った。あちらの家に持っていった荷物を東京の家に持って帰ったとのこと。

 そのなかから、ワンピースを一枚取り出し、仕立ててもらったものだという。わたしに着て見てと言うので着てみるとサイズがぴったりだ。わたしのために作ったみたいにぴったりだわと言った。

 友だちはそれあげるよと突然言った。友だちにはサイズが小さくなってしまったとのこと。

 わたしはありがとうと大喜びで言った。最近、スカートをはくことが多くなり(というか25年ぶりくら最近、スカートをはきはじめた)、ワンピースを一枚ほしいと思っていくつかの店を回って見ていたところだった。

 シンプルなデザインで、ダークな地色に花模様が入った年齢を選ばないワンピースだ。長袖だが袖の部分に裏地がなく、かすかに透ける感じが何となく今年ぽい。

 友だちはわたしは無理、もう着れないからと。

 友だちの家でほしかったワンピースに出会えるなんて夢にも思っていなかったのでとてもうれしい。

 この友だちは手作りのものが好きで、細い絹の紐やサマーヤーンで編んだ帽子や、ラメ入りの糸で編んだ豪華なショールを見せてくれた。

 市販のセーターにレースの花模様や水玉模様を縫い付けてオリジナルなセーターに作り替えるなどもしている。

 わたしが来ているブラウスを見て、この花模様のレースを縫い付けるとすごく素敵になるよと、花のレースを二つくれた。

 梅ジャムを持ってきたのに、ワンピースや深谷の知人に送っいただいてしまい、うれしいけれど、こんなにもらっていいのだろうかという気持ちも。

 いや、友だちの好意は素直に受け取っておこう。

 うれしい気持ちをたくさん伝えた。全身で伝えた。ほんとうにありがとう。