起き掛けの夢に母が出てきた。
台所に立っているわたしが居間のほうを見ると、母が炬燵のそばに横になっている。
それを見て夕食を用意しなければと、なにがあるのか考える。味噌汁と買ってきたメンチカツ・・・・・すごく具体的でどれも実際にあるものだ。
他に何かと冷蔵庫を開けると、大根の細切りの上に雲丹を盛ったものがふたつあるがどちらも大根が水っぽい。なんとかなるだろうと冷蔵庫より雲丹を取り出す。
居間の母は起きていて、夕食の準備に忙しいわたしを見て「わるいねぇ」と言う。
ここで目が覚めた。わるいねぇという母の声は生前と全く同じで、自分のために夕食を支度しているわたしの労をねぎらっているというか、感謝しているというか・・・・・母の気持ちが伝わってきた。
母のやさしさに触れ、今もどこかで私を見守っていると思うことができた。
午前中は部屋の掃除をした。いろいろやることが多いけれどひとつひとつやっていくしかない。