駅前の病院に行くが検査をせずに帰る

 三月の末に区の無料の健康診査が受けた。その時とった心電図の波形におかしなところがあるため、一度エコー検査を受けてはどうかと医師に言われた。

 実は10数年前、はじめて健康診査を受けたときも同じことを言われ、エコー検査を受けたことがあった。その時は何の異常もなく、こういう波形でも問題がない人がいると言われた。また、次回からの心電図検査で波形について何か言われたら、この波形でも問題ないと伝えるように言われた。

 このような経緯があったので、今回、健康診査の結果を見ながら話してくれた医師にも同じことを伝えたが、そのときから十年以上たっているのでエコー検査を受けたほうがいいと言われたのである。

 そう言われれば受けておいたほうがいいかなと思い、今日の午前中に駅前の健康診査を受けた病院に行った。

 土曜日というこもあるのだろうか。診察を受けに来た人はとても少なく、すぐ医師のいる診察室に通された。

 循環器の専門医という比較的若い医師に向いて、健康診査の結果を受けてエコー検査を受けたいと話すと、即座に必要ないと思うとのこと。

別に波形は異常など見られないとのこと。心電図の波形が上がるべきところが上がっていないように見えるので、心筋梗塞の疑いと診断されたようだが、よく見ると「かすかに上がっているのですよね」と医師。

 全く普通の波形です。不整脈も見られるとこの波形を見た他の医師が言っていましたが、というと、これくらいは健康な人でも見られるていどで不整脈とは言わないとのこと。

 ここ十年ほどの心電図はまったく変わっていないので、今エコー検査をすることはありません。どうしてもしたいというなら、してもいいと思いますが。

 ここまで言われて、それでもしたいとは思えず、医師の話を伺っただけで微々たる診察料をお支払いして病院を後にした。

 新緑の住宅街を歩いただけでも気持ちがいいし、心電図に異常はなく健康な人と同じと知り、病院に行ったのも無駄ではなかった。

 

廊下に干す青空色の傘の影落ちてにびいろ深き青色

 

橋下の石に立ちたるカルガモの楕円の影が川面に落ちる

 

好物のチョコレートを食ぶ姿見れば恋しき思ひのほのか