森美術館に「村上隆の五百羅漢図展」を観にいく

 晴れて陽射しが降りそそぐが空気が冷えていて、冬の寒さだった。
 お昼前に、前から観たいと思っていた六本木の森美術館で開催中の「村上隆の五百羅漢図展」にでかけた。老犬ももこは陽当たりがいい庭に面した広縁に移動させた。トイレシートを9枚ほど敷いて、牛乳をぬるま湯で薄めたものと犬用のワッフルをそれぞれの器に入れ、トレーに乗せ段ボールの上に置いた。
 日比谷線六本木駅を降り、六本木ヒルズに向かい、森美術館の下に到着。チケット売り場に行列ができ、30分くらい並んだ。人の多さに比べチケット売り場があるホールが手狭で詰め込まれた感じがある。がっかり。
 だが高速エレベ―ターで上った53階の森美術館は広々としてゆったりと鑑賞できた。入口に置かれた村上隆氏のアンドロイド(?)にびっくり。こちらをじっと見ている人間そっくりの目が突然動き出す。顔が二重になっている。パクッと割れた顔の中にまた顔があるという構造。目玉が4個、眼鏡も4つ。在りえない顔だが目つきが妙にリアルで見つめられているような気になった。
 村上隆さんの作品はアートを鑑賞しに来たこ氏の手の内に乗せられた。
 五百羅漢図は4枚の巨大な絵画で構成されてる。全長は100メートルに及ぶという。青龍(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武
(北)という東西南北の方角を守る聖獣を中心に据え、五百人の羅漢様を描いている。
 二つの大きな部屋に二枚づつ展示されている。青龍、白虎は動的な世界、朱雀、玄武は静的な世界。いつまでも観ていたいと思った。

展示会入口のアンドロイド

羅漢様はひとりひとり顔も衣装も色使いもすべて違い、とても丁寧に描かれている
手足の爪はマニキュアを塗ったようにひとうひとつ色が違う
目も左右で形や色が違う