雨の日に武蔵小杉の歌会へ

  朝方は雨が降っていた。時間がすすむにつれて雨足は弱まった。 

  10時半ごろ、来客があり1時間半あまり話した。雨が降っていたので車で来たとのことで、午後から武蔵小杉で歌会があると言うと車で送ってくれると言ってくれた。

 おことばに甘え、車で送ってもらった。この歌会に車で来るのは初めて。電車かバスで通っていたので、今日はとても楽な思いをさせていただいた。早めに着いたので、昼食を軽く食べようと思い、パン屋でパンを、スーパーマーケットでスパークリングウォーターを買った。

 中原市民館の1階のフリースペースにはテーブルや椅子が間隔を保って置かれており、外の道路を眺められるところに座り、パンを食べた。

 歌会は2階の会議室で行われる。8名が集まった。ひとりが司会を務め、全員が詠んだ20首を前半と後半にわけて1首づつ感想を述べたり、こういうふうにするともっとよくなるというように前向きに論じてゆく。

 午後1時から始まり、3時半ごろ終わった。運営委員から他界した歌会の先生のご自宅に弔問に伺ったときの様子が話された。実は訃報は7月3日に告げられたが、先方が2日に亡くなったとしか言わなかったので7月2日だと電話を受けた人は思った。葬儀の日程を聞いてもはっきりしたことを話さなかったので、意を決して、ご自宅まで伺いに行ったのだがすでに遺骨となった先生がおられた。命日は6月2日だった。このようないきさつをご自宅に伺った運営委員がみなさんに話した。

 歌会そのものはみなさんとの話し合いで先生亡き後も続けることで決まった。その続け方はしばらくは今までと同じようなかたちとなるが、よりよい方向をそれぞれが考え、何か提案があれば話し合いによって形を変えていくこともありうる。

 先生の指導を受けずにどこまでやっていけるか。どこまで成長できるか。歌会の参加者のなかにはそれほど成長に重きを置いていない人もいるがわたしは短歌を続ける限り進歩し続けたい。

 

歌会へ出かける前の装ひをととのへ居間に雨の庭見る

 

待ち人はいつも来たらず雨の日も晴れたる日にも曇りの日に

 

ゴッホに逢いにゆきたきに新型コロナこわし上野公園遠し