半夏生の葉が白くなる

午前中は雲が多かったがだんだん晴れ間がひろがってきた。同時に気温が上がり蒸し暑くなった。

 午前中、来客がありいくつかのことに相談に乗ってもらった。お互いにマスクをせずに話した。少し前までは来客があればマスクをして話し、電気工事の業者が来てもマスクをして応対していたが、マスクをはずしたことで解放感があった。

 1時間ほど話して、帰りは近くの川のほとりまで送っていった。

 川べりにもう一つ楽しみが増えた。ひとつは軽鴨のこどもたち。もうひとつ増えたのは半夏生の花が咲き始め、同時に葉っぱが白く染まってきたことだ。 

 半夏生の白い葉は目を楽しませてくれるが、柴犬レオの命日が近づくという哀しみもある。

 レオが他界してから7年がたつ。痛みを伴うような喪失感はいまはやわらいできた。

 老犬ももこの最期は今も重くこころに残り、かわいそうなことをしたという思いがずっと続いている。腎臓病末期の苦しかった何か月かをかたわらで見守り、少しでもももこのためになればといろいろ手を尽した足掻きがわたしの中で果たせなかった哀しみとして残っている。

 レオだって最後の何か月かは辛い思いをしただろう。レオが悲しい声でよく鳴いていたことを思い出す。わたしが抱きあげると鳴き声はおさまり、床に降ろすとまた鳴いた。どうしたの?ってよく聞いた。ずっとずっと抱いてあげればよかった。

 半夏生の白い葉はわたしを感傷的な気持ちにさせる。今も愛している犬たちをわたしの心に届けてくれた。忘れてはいけないよと。

 

告白をされる側よりするほうが好き したき人などいなく水無月

 

 

 

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左の岸辺に半夏生が群生する

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こちらはわが家の庭の花、鉄砲百合と名前を忘れたつる性の花(もも色)