棲む街に人出が多く、怖さを感じた

 予報よりも陽射しのある時間が長く、気温もまあまあ上がった。

 庭仕事にぴったりの陽気だが、ここ数日、庭木の剪定をがんばったためか疲れを感じたので休むことにした。

 朝早く、ゴミ出しの日なので剪定した椿などの枝の束やゴミ袋を出し、軍手をしたま近くの川べりを30分ほど歩いた。

 その後は庭に出ることもなく、家のなかにいた。1週間前に塩漬けにして冷蔵庫に保存していた豚のバラ肉の塊をスモークしてベーコンを作った。中華鍋のような深めの大きなフライパンに桜チップとザラメを入れ、豚肉をのせた網を入れ、フライパンで蓋をしてガスコンロにかけた。ごく弱火でスモークする。時々少量の水を入れ、蒸し焼き状態にする。

 2時間で出来上がる。ザラメの効果でこんがりとした色に仕上がる。

 作りたての手作りベーコンを弟に切ってあげた。わたしの昼ご飯はこのベーコンと玉葱、ミニトマト、ゆでたブロッコリーをオリーブオイルで炒めて、スパゲッティにからませたもの。とうがらしとニンニクで味付けした。ベーコンの塩気があるので塩を使わなかった。

 昼食後、疲れが出てうとうとしたが眠らなかった。

 夕方近くになり、午前中に水切りしておいた庭の花を持って近くの菩提寺に行った。

 ジョギングをする人、自転車に乗る人、子供をたくさん連れたお母さん、犬の散歩をする人・・・・思ったより人が多く、驚いた。

墓地はさすがに人はいなかったが、墓参中に親子ふたりが寺庭を通り抜けた。

庭から切って持っていたのはヒメウツギオオムラサキツツジ。前からの花も元気なものが多かったので数本捨てただけで、そのまま供えた。

 鶯の声がする。父や母に話しかけた。変な病気が流行って困っているよ。お母さんやお父さんがいる時には、こんな病気がなくてよかったね。

 心から父や母がいなくてよかったと思った。寂しいけれど。高齢の父母を心配しながら、この困難を生きるのは大変すぎる。

 近くで父母が見守ってくれるような気がする。なんとか乗り越えよう。心配をかけないためにも。

 

 墓参からの帰り、朝食のパンを買うため、少し離れた小さなスーパーマーケットに行った。ところが店の近くまで行くと人が多くなり、外から店内を見ると中にも人が多いので、やめることにした。

 代わりにコンビニに寄って買った。こちらは数人ていどの客なのでいいかなと思った。

 途中、川沿いに出て家路につくと、人が多くて怖さを感じるほど。4~5人で走っている高校生グループや家族連れの散歩、犬の散歩の人、自転車に乗る・・・・・・・。

 たとえ外でも集団で行動するのはこの時期はなるべくさけてほしい。

 外出は自粛しているが外には出ているみたいな、変な自粛をしている。たぶん遠出は避けているが近くなら外出には当たらないと思っているのかも。

 界隈でジョギングする人が以前に比べやたら多くなったのも目立った変化だ。