はてなダイアリーからはてなブログへ

 朝6時過ぎ、まだ暗い時間に雨戸を開けると東南の空に金星が光っていた。昨朝は細い目のような月が金星の近くにあったが今日は消えていた。
 梅の枝が鋏のかたちをして金星をつかもうとしているように見えた。
 はてなダイアリーが今春でサービスを停止するという。できればはてなダイアリーを続けたかった。父亡きあと、柴犬レオとの暮らしを綴り、衰えていく老犬との日々を文章と写真で残したかった。続けられるうところまで続けようと思っていた。
 だが時の流れでこうなってしまえばしかたない。はてなダイアリーはてなブログに移行するか、はてなダイアリーはそのまま残し、新たに開設したはてなブログで続けるかどちらかの方向で動くことにした。
 試しにはてなブログを開設し、非公開(自分だけ読める設定)で何日か日記を書くことにした。
 はてなダイアリーのほうはしばらくは今までと同じように続けて行き、どこかでダイアリーを止め、はてなブログを公開するようにしたい。
 はてなブログの記事の書き方、写真の載せ方などに慣れるのはもちろん、自分が公開した記事をどのように見るのかさえ今は覚束なく、スムーズにできるようにならないと続けられないし公開もできない。記事を書くのは簡単だし、公開するのも簡単だが公開した記事を自分で読むのが難しいというか・・・・・慣れていないからだと思うが。

 そろそろ短歌大会や歌会、短歌誌などに出詠する歌を考えようと思い、特に題詠をあれこれ詠ってみた。題詠は「花」と「戸」である。どちらも納得のゆく歌ができず、気分転換と思い、夕方近く外に出た。墓参りをし、その足で少し離れたスーパーマーケットまで買い物に行き、帰りは暗くなったが遠回りして帰った。
 気になっている犬が玄関脇でうづくまっていたがわたしが通りかかるとむくっと起き、こちらをじっと見た。前は庭に放していたのでわたしのほうに走り寄ってきたが今は玄関脇につながれているから来れない。周囲の樹々にイルミネーションがちかちか早いリズムで瞬いていて、犬にとって迷惑ではないかと可哀そうになった。人間って自分勝手でほんとうに嫌いだ。自分が人間なので自己矛盾だが、憎んでいるといってもいいくらい嫌い。いいところもあるのだが嫌なところが多すぎる。
 さきほど墓参りに行った墓地の周りの道から川向こうの高層ビル群が眺められたのは新しい発見。墓地は高低差があり、高いほうから眺めがいいようだ、といっても死んだ人たちが景色を楽しむことはなく、遠くの高層ビルが空しく見えた。

 亡き犬にお年玉包むわがこころ犬は子と同じと思いいたる

 墓地の先民家が見えそのさらに向こう高層のビル群ともしびを浮き上がらす