花壇にただ一輪のクロッカスが・・・・・

日中は温かくなり、暖房を使わなかった。

庭の花は目立たないが少しづつ春のほうへ歩みをすすめている。この時期のゆったりとした季節の進み方が好きである。じれったいけれど、ゆっくりのほうが味わい深い。

 いつか春は暴力的なまでに決定的となり、その目くるめくような感じもいいが春本番になるとかけ足で季節が過ぎてゆくのがさびしい。

 花壇にいつ植えたのか記憶が定かでないが、薄い青紫色のクロッカスがひとつだけ咲いた。最初はもっとたくさん同胞がいたのだろうが生き残ってひとつとなったようだ。

 多分、老犬ももこがこの家にいたときにちがいない。早春に芽が出たクロッカスの鉢植えをいくつか買って、花壇や桃の木の下に植えたような記憶がある。

 黄色や白、青紫色のクロッカスを植えたがそのうち、黄色や白は桃の木の下に少し増えている。青紫色はひとつだけ残ったようだ。

 毎年、春と秋に開かれる大田区の短歌大会があり、昨年は2月半ば頃に短歌を1首送ったのだが今年はその知らせがまだ来ていない。大会の主催者に電話をすると、開催時期が少し遅くなったのでこれから案内を送るとのこと。

 電話が事務的な話で終わらず、短歌の話になり、要件がすめば切るつもりの電話が50分近くの長電話になった。わたしも素直に頷いているだけならいいのだが、ときに反論をするとますます電話が長くなり、自分でも持て余した。

 電話の相手は名の知れた歌人の方で短歌について話せば話すほど深みにはまり、長く話すことになった。

 

家いえの間に見ゆる対岸の高層ビル 十年(ととせ)前はなき

 

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咲いてくれてありがとう

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少し離れて写真を撮った白梅

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寄って撮った白梅