父の命日に

朝の冷え込みは強いが日中はあまり寒さを感じなかった。

午前中、弟の奥さんに今日は父の忌日であると言われ、そうかと思い出した。

庭の紅梅と乙女椿を切って、仏前に手向けた。

車で花屋に行き、束売りの百合の花とアルストロメリアを買い、家に戻って花束にしてお寺まで歩いて行った。

花束には庭に咲く水仙と紅梅を加えた。

 昨年から11月に父の誕生日、12月に母の誕生日、今年の1月の母の命日、そして今日の父の命日と、お墓参りをする機会が多かったがやっとしばらく解放されると思った。

家に帰り、やり遂げたという気持ちがどこかにあった。命日より誕生日に墓参りをするほうが好きだ。元気だった頃を思い出せるから。

 命日の墓参りはやはり、最後の日を思い出してしまう。

 

節分の一日前に逝きし父 春待つこころこの世に残して

 

少しづつ日が長くなる夕ぐれの空を眺める父の忌日に