今年初めて特別支援学校のカフェへ

 近くの特別支援学校も9日から新学期がはじまり、今日から授業のひとつとして運営している校内のカフェが始まった。
 家を出る雨に友だちに電話をし話ながら学校に行った。カフェで会うことにして電話を切った。 
 わたしが初めての客となり、次に友だちが来た。さらに馴染み客の男性が現れ、もう一人の友だちも郵便局に行く途中と言いながらやってきた。どんなお正月だったかが話題の中心。渡井は話すことがあまりなく、葬儀に参列したことを少し話した。友だちは年末に注文したエアコンのサイズが大きすぎて年明けに別のエアコンと交換するため、場所塞ぎのエアコンとお正月を越したという話。もう一人の友だちはおせち料理や焼き豚、ローストビーフなどをたくさん作り、嫁いだ娘が夫の実家に帰る時のもたせてやったという話。実家に帰ってきたこどもたちや友人が自宅に泊まり、その世話で忙しかったようだ。
 家に帰り、昼食をとった後、また特別支援学校に足を運んだ。校内の菜園で採れた野菜が午後から売店に出るとのことなので。出てきた野菜は大根が三本だけ。1本買い、青々とした葉っぱの付いた大根を手提げに入れて多摩川の河原まで歩いた。風はそれほどなく、陽射しが注ぐ河原を小一時間ほど散歩した。
 スニーカーの靴底から伝わる土や草の感触は柴犬レオと散歩した頃と変わらない。あの頃は毎日のようにこの感触を足に感じていた。そういう時があったことが今は不思議に思える。ずっしりと感じるなつかしさ。
 多摩川の河原も変わらないようでたくさんの変化がある。レオと散歩していた頃、河原をはさんだゴルフコースがあったが今は閉鎖されている。ゴルフハウスは高級な養老院に建て替えられていた。対岸のもとゴルフ場にはホームレスたちの小屋が建っていた。
 レオと散歩していた頃のほうが河原に人の行き交いが多かったように思った。


 きらめいて風にはためき青空へ飛び去るすきをうかがふ凧

 南からの陽をあびながら揺らしたり人影のない河原のブランコ

 ブランコに座りたりかけがひのない生きもののごとく大根抱へ

 大根を提げ歩く影 桜木の影と重なりこの冬さびしき

 眠る犬の写し絵にえんじの花添へれば花陰にやすらぐごとし