近所の神社の宵宮祭に行く

 朝は雨が降っていたがいつの間にか止んだ。お昼前から陽射しが出た。1時頃土曜だけ営業する近くの店に行き、野菜や魚などを買った。秋刀魚<今年は値段が高い>、甘塩の鮭、レタス、キュウリ、トマト、ゴーヤ、ネギなど。
 午後は車で図書館に行き、貸出期間が過ぎている本をいちど返して予約が入っていない本を再度借りた。10冊のうち3冊だけは返した。その足で少し先にあるスーパーマーケットまで行き、いくつかの買い物をして家に帰った。
 明治神宮の献詠歌に応募する歌はなんか推敲を終え投かんすることができた。
 夕方、多摩川の河原を歩く長めの散歩をした。東の空に月影を眺めることができた。12夜ほどの月か。半月より少しふくらんでいる。雲が船隊を組む船のように青空の海を同じ方向に向かってゆっくり流れている。草刈りを終えた草がそのままになっていて河原は歩きにくかったが柴犬レオがいる時は、どんな道でも臆せずわたしもレオも歩いていたことを思い出し歩いた。
 家に帰り軽く夕食を食べ、近くの神社のお祭りに行った。昼間から太鼓の音が聴こえていた。この太鼓の音は父母、柴犬レオいた頃から聞きなれている音。わが家は父母の代から半世紀以上この神社の氏子になっている。
 神社では恒例のカラオケ大会が行なわれていた。母はカラオケ大会が好きで何回か一緒に見に行ったことがある。わたしが好きというほどではないが、母との思い出、柴犬レオと来た時の思い出が曳かれてなんとなく来てしまう。ここの来れば顔見知りの何人かに会うのでことばを交わしたりする。
 社務所に作られた仮の舞台がカラオケの舞台になるのだが、歌う人たちを見て世代交代が進んでいるなと思った。母とここに来たのはちょうど10年前でそのときより若い世代が多くなった。演歌から踊り、パフォーマンスが派手な舞台になった。もちろん、演歌を歌う世代も多いがその割合が少しずつ若いほうに変わっていくというか。
 わたしもいつか世代交代の波に消えていくのだろう、その前にやり遂げたいことがある。それ以外はこの世に生きている余興にしたい。生きるということは雑多さを楽しむところもある。ただ、やり遂げたいことは別格としたい。

 りんご食べればりんご好みし友ひとり思い出されて秋はやさし

 りんごの実は太り果樹園の猫はひとひひとひ老いていきたり