山紫陽花の絵を描く

 未明から雨音が聞こえた。ああ今日は雨かと思ったが早朝は雨が小降りになりその後は止んだ。
 止んでいる時間に近く特別支援学校に足を運び、校内のカフェで珈琲を楽しんだ。ここでよく会う近所の初老の男性たちと世間話、近くの川で見た軽鴨の話、本の話などをした。
 お昼過ぎは陽射しが出ていたように思う。昼食を終えてしばらくたつと雲が出てきて雨が降り出そうな空模様に。雨が降らないうちにと思い庭に出て山紫陽花を2本ほど切った。
 居間のテーブルの上にグラスを乗せ、山紫陽花を2本活け、鉛筆でスケッチした。少し前から描きたいと思っていたので今日描き始めることができてよかった。
 土砂降りの雨が降っている間ずっと絵を描いていた。ときどき庭の様子を見るため広縁や洋室に行った。 
 夕方まで描いたが完成はしなかった。絵の続きは明日にすることに。

 朝方近くの川まで散歩に行き、軽鴨の親子に会ってきた。

 手のひらに乗りさうなひな背に四つ黄色の模様ありて愛らし

 くちばしの先よく見えぬ軽鴨のひなと親の差知りたいが

 親鳥はくちばしの先黄色なりひなのくちばしは何色にあらむ

 雨上がり薄日さすとき前の家より苗いただくキバナコスモスの

 愛犬を馬鹿と言ひつついっしょにもっといたかったと泣く吾(あ)は変


庭から切ってきた山紫陽花”舞妓”を
鉛筆でスケッチ

水彩絵の具で彩色した途中の絵
まだ描き終えていない


朝散歩した時撮った写真
川べりの半夏生の葉が少しだけ白くなってきた

雨が上がってすぐ撮った庭の額紫陽花