特別支援学校のカフェへ

 朝は少し肌寒かったが日中は初夏の陽気。陽射しは強すぎず風がここちよい。
 今朝も犬友だちとの朝の散歩はやめて朝早くから(と言っても8時過ぎ)椿の木の剪定をした。2階のベランダの床を越える高さがあるので2階に行き剪定した。2階のベランダから下向きに高枝鋏を使って切った。上向きで使うよりらくである。
 この椿の樹は以前は植木屋に剪定してもらっていたがいつからかわたしがするようになった。柴犬レオがいた最後の冬、1月だった思うが大雪が降り、この椿が雪の重みでおじぎをするようなかたちになった。剪定が弱いためと思い、それからはかなりしっかりと切るようになった。しっかりと切っても毎年花つきがいい。
 切った枝はそのままにして、近くの特別支援学校に行った。採りたての野菜を売る売店と校内のカフェが目的である。野菜は絹ざやとスナップエンドウがありどちらも買えた。来なかった友だちのためにも買って後で届けた。
 校内のカフェは授業として開いており、まだ慣れていない2年生ががんばって接客している。3年生は厨房で飲み物を作る係りになっている。生徒が入れる珈琲が美味しくて家では紅茶しか飲まないわたしもここでは珈琲を注文する。
 常連のお客さんが集まって話がはずんだ。いつもはあまり話さない方が積極的は話された。「話そうと思ってもことばが出てこないことがあってつい聞き役になってしまうの」と言った。そんなことは気にしないでもっと話さないと、と励ました。
 こういうただ話を楽しむ時間はとても貴重なものに思える。いつまで続くかわからないがささやかでも楽しい時間を重ねていきたい。

 かたちあるもの残さずに逝くがよしと年上の女(おみな)淡々と話す

 茜色の葉萌ゆるもみじ1本が新緑の庭にひときわ美し

 ベニカナメの赤燃え立つ父が植ゑ十年(ととせ)あまり主なき庭に

 暮れ残る庭の隅にし小手毬の虚無の白が揺れ動きたり

 暮れ残る日を吸い取りてその青の青さ深める矢車草よ


オオムラサキツツジの花

駐車場から花壇を見る

茜色の若葉のもみじ