白い犬を公園に探しにいった

 数日前に友だちから古墳の山がある公園に白い犬がいるとメールがあった。
 飼い主から離れた犬の保護をしている団体も動いているらしく、保護をしようと試みるが用心深くてつかまえることができないようだ。犬のおやつをやると食べられるところまで近づいてくるがそれ以上は近づいてこない。
 自動車事故に遭うのも心配でいろいろ手を尽しているが今のところ保護されていない。その犬を3〜4日見かけなくなり、どこに行ったのか友だちが心配しているのでわたしも気になり、今朝その公園に歩いて行ってみた。
 新緑の公園には白い犬の姿はなく空しい思いを抱いて家に帰ったが友だちから電話があり、その犬を公園近くにある私鉄の駅のあたりで今朝見かけた人がいるとのこと。
 やはり、あの公園の周囲をうろついているようだ。多摩川の河原で散歩中の人に聞いたところ、多分その犬と思われる白い犬を住宅街で見かけたと言ったのでかなり広い範囲を放浪しているにちがいない。
 赤い立派な首輪をしているののことなのでどこかで飼われていたことは確か。わが家に来た老犬ももこも東京の多摩地区で保護されたのだが10?以上は必要な体重が5?しかなく保護した時はがりがりにやせていたという。ももことその白い犬を重ねあわせてしまう。飼い主から離れて街をさまよう犬の心細さ、不安、苦しみを思い、その犬が早く保護され安心できる環境に落ち着けるように願ってやまない。
 午後はペンキ塗りの続きをした。雨戸を4枚塗り終えることできた。初夏の陽気になったがこのぐらいの暑さなら庭で身体を動かすのも気持ちいい。

 古墳山に迷い込みし白犬を歩きさがすが万緑のみ
 古墳山の木影に白犬ひそめるや目をこらせばまぼろし見える

 大欅の向かふ夏の雲たち朝顔の種まけとうながす
 大欅の向かふは夏の雲 死にし犬八月を五日残せし

 飛べぬ蝶のやうな柿の葉が羽根をひろげて朝日を待ちおり
 昨日は緑の蝶の柿の葉が今日はひと回り大きくなりたり



花より若葉が目立つようになった庭
駐車場の後ろに作った花壇は初夏に咲く花がいくつか

額紫陽花の若葉

柿の木の若葉
この庭でいちばんきれいな新緑