昨夜から雨が降ったようで庭が濡れていたが朝も引き続き雨が降っていた、
いつもの朝の散歩は傘を持って、少し短めになった。
午後からは武蔵小杉の短歌会へ。雨はすでにやんでいたが念のため折りたたみ傘をバッグに入れた。
歌会の参加者は10名で、本人は欠席して歌だけ参加している人が一名。
わたしが出した歌は
手紙を出したる帰り仰ぎ見れば白梅と星ちりばむる空
誰からも票が投じられなかった。空に星がちりばめられるのはわかるが白梅がちりばめられるのは無理があると思ったとある人に言われた。
先生は白梅と星がある夜空を詠おうという狙いはよかったが表現がついていっていないと。ただ手紙を出すという行為と夜空に白梅と星というとりあわせが早春の抒情性のある世界をつくっていると言われた。色彩がすっきりとして早春の美しさがあると言われた。
先生の添削は
投かんを終へての帰り仰ぎ見る空に匂える星と白梅
もう一首は
ビルという鋏で切られし汐留の小さき空を飛行機がゆく
こちらは参加者からはわりと好評で4票いただいた。ただ、先生には厳しく指摘された。ビルを見て鋏を連想するかと。着想はいいが表現が成功していないと言われた。
先生の添削は
汐留のビルで区切れる縦長の空を切れ切れに飛行機がゆく
ただ、この添削だとわたしが見た汐留の空の風景とは違うのでこの添削はいただけない。このことを先生に言わなかったのはわたしの内気な性格のためだがほんとうは歌会のときに自分の意見を言わないといけないのだ。
汐留のビルの先の小さな空に飛行機は飛んでいた。切れ切れというより遠い小さな空という感じだ。縦長の空ではない。
今日詠んだ歌は
軒先に白雨病篤き犬によりそひつつ雨音しみこむ
玄関の扉あければ蝉しぐれ異界のごとく押し寄せきたり
豊洲からあまた出てくる土の汚染重ねて出たる政治の汚染
雨粒が川面にあまた水の輪をひろげておりぬ白鷺もいて
牧水がつかのま棲める家のあと歌に詠みし椎の樹いまも
街川におのおのの影水底に落として鯉が泳いでをりぬ