朝はいつものように犬友だちを30分くらい散歩して今日は墓参をせずに家に帰った。
お昼前に同じ友だちと近く特別支援学校に行き、校門横の売店で野菜を買い、校内のカフェに入った。野菜はブロッコリー二袋、大根一本、いぶりがっこといういぶした沢庵をひとつ。
学校の授業の一環として開いているカフェは生徒さんがていねいにコーヒーをドリップで入れてくれる。入れる生徒さんによって味わいが少しずつ違うのもまた味わい深くこれも楽しみのひとつだ。
売店もカフェも次の木曜日を最後に休業する。年度代わりの時期で卒業式が行われ、春休みに入る。カフェは2年生と3年生を対象とした授業を行っているので3年生は次の木曜が最後となる。卒業生は就職をする人も多いようだ。
思えば学校生活は長いようで終わってしまうと短かった。卒業した後のほうが長いのである。この春卒業する生徒さんたちもこれからが長いけれどどうか良い人生を!どんな時でも一日一日を自分なりの力を出して重ねていけば、いいこともたくさんあると信じよう。カフェで出会った生徒さんたちはみんなそれぞれの個性を持ち、すてきな人たちなのできっといいことがあるよ。
風は冷たく寒が戻った庭に、梅の花も椿の花もオカメ桜の花も花壇の花たちもみんな元気に咲いている。春が来るのを押しとどめることはできないと花たちは語っているようだ。
今日の歌はこんなふうになった。
見知りたる四十雀が桃の枝でけふも手づくろい水浴びの後
白花の沈丁花を水彩で描きたり黄と青うすくのせて
花盛りの沈丁花居らぬ犬抱き寄せるがにだきよせぬ
いぶりがっこ秋田生まれの先生のもと生徒たちがつくりたる
春夏秋冬春夏をこの家にをりし犬寄りそゐくれき
父死して小さきあせび植ゑかへるが根付くことなく枯れ果てき
最後の春しろきふさ花咲かせき5年を経てよみがえる白
そういえば老犬ももこの姿をあの日から見ていないよわたし
たくさんの花が咲くとはたくさんの花が終わること庭とふうつしよ
オカメ桜は地味な桜と思っていたがそんなことはないみたい
ひとつひとつの花が小さめだが花がたくさん咲くと愛らしくはなやかさもある
花壇の花は日を追って花数を増やしている
花壇全体がふくらんでくるような
花が波のように押しせるような
白い沈丁花の花
父がまだ家にいてレオもいたときわたしが植えたので思い出がある