寒い朝を寝過ごした

歌会の後はよくあることだがテンションが高くなってなかなか寝付けづ、寝付いても途中で起きてしまうことが多くなった。
 昨夜も深夜過ぎに寝床に入ったもののいつもより寝付が遅く、眠った後しばらくして目が覚め、1〜2時覚めたままでいた。その後眠ったらしく、次に起きたのは午前9時過ぎ。枕元の時計を見てびっくりした。
 いつも家の前で落ち合っていっしょに散歩する友だちから携帯に着信があった。コールバックすると、携帯でも固定電話でも出ないので少し心配になり、また電話をしようかと思っていたところと言う。事情を話すと寒いから寝ていたほうがいいとなぐさめられた。
 居間の室温は午前10時で8℃だった。外はかなり寒いはず。庭に出たのはお昼過ぎだが風が冷たかった。風があると鉢が乾くのでいくつかの植木鉢に水をやった。夕方、車で販売しているお豆腐屋さんが来たので家の前に行き、厚揚げを買った。今日外に出たのは今のところ2回だけだ。
 最近、短歌に熱を入れ過ぎているのかもしれない。もっとなんとかしたいという気持ちがあるのだが、どうしたらいいのかわからない。好きな歌人の歌集を読むのは前と同じだが、これ以外に自分が詠みたいと思う歌を詠めるようになる方法はないのだろうか。以前、明治神宮歌会で講師を務められている歌人が歌集をたくさん読むこと、題詠のときは複数の歌を作るようにすること、作った歌をもっとよくするために語順を入れ替えたりことばを吟味し選び直すことも必要と言われた。要するに、歌集をたくさん読み、たくさん歌を詠み、ひとつひとつの歌をよりよくするために使うことばや語順を吟味することなのだが、これらのことはすでに実践している。それでも成果が出ないのは・・・・・・・というのが悩み。夜眠れなくなる理由のひとつ。
 わたしがいま目指していることのひとつが歌の中に飛躍がほしい、動きがほしいということ。ありきたりなことをありきたりにまとめても詠んでいる自分自身がおもしろくない。

  萌ゆる前に咲く紅梅さみどりをそへるが如く目白訪なふ

  紅梅を眺め揺るるこころ知ってか知らずか花過ぎてゆけり

 掘り炬燵にうたた寝するときのま顎の大きな魚見る

 犬いた時のならひのまま話しかけることありゐなくなりたる今も

 午後3時少し前日々新たに死にたる犬わが内にあり

 父母に知らせてあげたし日本人力士の横綱19年経て

 母が好きな若乃花以来の横綱とぞ黄泉の国で祝いているや


昨年の明治神宮歌会で年間を通していちばん評価された方に最優秀賞が贈られ、
その他の次点の人たち10何人かに絵馬が贈られた
わたしがその中に入っていたとは自分でも驚きだが有り難くいただきました
老犬ももこがこの家にいた昨年の2月に詠んだ歌が評価されてのことだと思うので
ももこに感謝したい
ももこがいてくれたから、寒い2月のさなかかすかな春の気配を愛おしむができた