黄色のクロッカスのつぼみがひとつ

 昨日より陽射しは出たが風が冷たい。気温は昨日より7℃くらい上がるとの予報だが、風が冷たいので体感気温はそれほど上がらない。
 今日も家の中で過ごす時間が長かった。朝の散歩はいつものように30分くらい。お昼前に近くの買い物に行った。後は夕方近くになり、玄関と駐車場の掃除をした。枯葉が隅に吹き寄せられているが、以前のように小まめに掃除しなくなった。老犬ももこがいないので、外に行く回数も減り、枯葉がたまっていても気にならなくなったのかも。それとも寒くて掃除をする気分になれないのかも。
 掃除をしていると家の前の道路で小学生のこどもたちがボールをける遊びをしていて、何がおかしいのか、道に転げて笑っている。お腹を抱えている子もいる。全身で笑うほどおもしろいことがあるこどもたちがうらやましくなった。大人になるとどんなに笑えることがあっても地面にころがって笑ったりはしない。
 掃除が終わった後、デジカメを持って庭をまわると桃の木の下にクロッカスのつぼみがひとつ上がってきたのが目に入った。黄色の花のクロッカスはわが庭ではいちばん早く咲く。年によっては白い花のほうが早いこともある。遅咲きは青紫色の花のクロッカスで、群れ咲くと地中から何か幸せな知らせが届いたような気持ちにさせる。遅咲きは3月に入ってから咲くと記憶している。
 早咲きは2月初め、立春の頃に咲くことが多いがことしの一番花はもう少し早くなりそうだ。

 古びし硝子戸の風に鳴る音は五十年変わらずと思へリ

 写し絵にかすかに笑まう母の顔やさしさ増せりわが苦しきとき

 寒中に家籠る日々かたわらに声をかける犬今はなし

テレビの音響くわが家のどこにも犬の姿なく声も聞こえず

 磯もとに押し寄せくだける高波の白き長き帯が伸びおり

 毎年の同じ時期に芽を出せる花サフランの律義さ好きなり

 黄のつぼみひとつ地上にあれば花サフランの晴れの日近し

 花サフランはクロッカスのこと