寒い日が続くが朝の冷え込みは少しだけ緩んだ。ござで覆わなかった目高の水瓶が凍らなかったから。
朝はいつものように犬友だちとその愛犬と散歩した。
お昼前には同じ友だちと近くの特別支援学校で落ち合い、校門前の売店で採れたての野菜を買った。奥まった校内にあるカフェに行き、コーヒーを楽しんだ。お客さんも少しづつ増えてきた。カフェに実習授業を受ける生徒さんたちの受け答えやあいさつの声がはっきりとしてきて、授業を重ねることで自信がついてきたことがわかる。
家に帰り、買ったばかりの葉付きの蕪を使い、スパゲッティを作った。友だちから教えてもらったレシピで友だちが途中から見たテレビで作っていたもの。蕪は皮つきで薄めに切り、食べやすい大きさに切る。フライパンに油をひき、牛肉を炒める(テレビでは鳥のひき肉)。牛肉に赤い部分が残っているときに蕪を入れ、塩を振り炒める。火を弱くして蓋をし蒸す。やわらかくなったら蕪の葉っぱをゆでたものをいれて少し火を通す(テレビでは葉っぱは入れない)。カレーを振り入れ混ぜ合わせ、最後に粉チーズを適量ふる。茹でたてのスパゲッティを入れ軽くまぜる。
とても美味しくできた。季節の野菜を使ったスパゲティをこれからも作ってみたい。
人よりも犬のあたたかさ恋ふるなり睦月なかば寒の日続く
亡き犬のまぼろし二匹交互に来て語りかけくる顔つきかな
寒風に更地のシートめくれおり わが記憶のはがされるごとし
長い棒もて町川のごみすくへり初老の男(おのこ)キャップかぶりて
仏前に今朝知らせり隣りあふ母の親戚の家こわされると
梅の花散らしつつ目白の夫婦(めおと)花から花へ蜜を味わふ
気配に驚き飛び立つ目白二羽さみどりの線ひき消ゑぬ
道行けば老犬ももこに似る犬のわれへと顔を向けることあり
紅梅を切り花にせむと高枝に鋏を入れれば花びらふりしく
うしろから風来て髪を過ぎゆけばひとりになりしと思へてならず
机上では戦争はゲームのごとき人の死なない戦争があるのか
奥付けを見て思ふ2117年といふ年がいつかあると