あたたかいお正月だったが今日は風が冷たい一日となった。陽射しはあたたかいが風の冷たさがみにしみる。
北風と太陽が童話の世界で競へるそんな一日となり
いつもの老犬ももこの友だち犬とその飼い主さんとの散歩をした。彼らと別れた後、近くの菩提寺に立ち寄って花立の水を替え、墓前で手をあわせた。家に帰りしばらくたつとなんだか急に疲れを感じて、自室で横になった。眠たいとは思わなかったがいつのまにか眠り、小一時間で目が覚めた。障子から陽が入る明るい部屋を見て、昨夜雨戸を閉め忘れのかと一瞬思った。すぐ昼寝をしたことに気づいたが。昼間眠ると時間の感覚がおかしくなる。
ほとんど一日中家にいた。庭にも夕方数回出たくらいで過ごした。午後3時頃、家にいると老犬ももこの最期を思い出す。遅めの昼食を食べ歯を磨いている時、ももこの異変に気づいた、その時間が3時少し前だったから。
ふいうちに庭の紅梅咲きました驚くわたしを見ているんだよ
咲きそめて咲きすすんで咲きおわる今年の紅梅愛でるはひとり
死がせまる老犬のかたわらテレビ見て笑ふことありきあの夜
桃の木の下に一昨年秋に植えたクロッカスの球根から芽が出た
小さな花芽がのぞいている
花が咲くのは立春のころ