歯医者さんに行く

 朝は珍しく6時半まで眠っていた。たいていは5時半か遅くても6時には起床する。いつものように老犬ももこの友だち犬といっしょに散歩した。
 お昼前に近くの特別支援学校に足を運び、校内の菜園で作った野菜を売店で買った。みずみずしい葉っぱがたくさんついた大根、小松菜、味見菜、唐辛子などが並び、わたしは大根と小松菜を買った。
 午後からは予約した歯科医院に行った。この前、初期の虫歯を治療したがもう一か所みつかり、その治療のためだ。治療は比較的すぐ終わり、軽く歯石をとってもらった。次は三か月後でいいとのことでほっとした。
 帰りは買い物を少ししてまだ明るいうちに家に帰ることができた。暗くなって家に帰るのはあまり好きではない。特に老犬ももこがいなくなってからは。

 夏の日に咲き続けたる木槿(むくげ)の種子(たね)もつ枝が垂直に伸ぶ
  
 母通いし医院まだありてなつかしき移り変わりの激しき街で

 坂道にアメジストセージ揺れたるを夏の続き見る思いして歩く

 柿の葉が舞い落ちるさま障子に映りて鳥の影かと思ふ

 夢のなか二匹の犬を飼いおりて撫でやる頭のかたち生々し