昨夜見た夢

 早朝は雨がぽつりぽつりと降ったがすぐ止み、午前中は曇天が続く。
 覚め際に変な夢を見た。夢について書くのは久しぶり。
 夢の中、わたしは誰かから小包を受け取る。包みを開けると古びた厚い手書きの資料のようなものと、包装紙で包んだ厚みの薄い四角い箱が入っている。資料のようなものはぎょっとするようなことが書かれているので、箱のほうを開けることにためらいを感じるが包装紙を取り除き開けてしまう。こちらはふつうの菓子折りだった。だがもうひとつの資料のようなものが変なので送り返そうと思う。
 このことをマンションの隣りの部屋に住む友人に相談すると、資料だけ送り返せばいいと言う。夢の中ではわたしと友人は同じマンションの隣どうしになっている。自分の部屋に帰り、友だちの助言の通りにしようとするが資料だけ送り返された送り主の恨みや怒りを買うのではないかという不安がもたげる。もう一度友だちに聞いてみたいと思い、隣の部屋に行こうとすると友だちの部屋に大勢の訪問客が訪れて果たせない。訪れた人の中には中学生くらいのこどもも何人かいて、何の集まりだろうと思ったところで目が覚めた。
 夢に出てきた友だちとは今年の初めころから何回か連絡を取ろうとしているのだが取れなくなった状態のままである。年賀状の返事がないことが気にかかり電話をしたが呼び出し音はしても出なく、コールバックもないまま9か月ほどが過ぎた。老犬ももこが病気になってからは連絡をとる気持ちのよゆうがなく、ももこが他界してからは気にはなるがこちらから連絡を取る気持ちが失せてしまった。
 そういう友だちが夢に出てきたので驚いたが、夢の意味を考えるのはスルーすることにした。

 午前10時過ぎ、ブログを書いている間に天気予報通りに晴れ間が出てきた。最高気温は20℃近くになるようだ。

 東日本大震災津波で街が流されてしまい、復興が進んでいる女川市に住む人たちを訪ねる朝のテレビ番組を見た。女川の森の自然に癒されたり、菊の栽培や家庭菜園で心をはげまされている人たちを見て、庭の手入れを続けてきた自らの時間を振り返った。
 母がまだこの家にいる頃わたしが手入れしてたくさんの花を咲かせた花壇を見て、いつもきれいだねと言ってくれたことを思い出した。花壇を作り始めたのは13年ほど前でそのころはネットで多種多様な草花の種を手に入れ蒔いて花を育てた。そのひとつがカンパニュラパツラという花で小指の先ほどの小さな鐘状の花を咲かせた。花の一つ一つは小さいがそよ風にも揺れるほど繊細で可憐できれいだった。この花を思い出し、歌を詠んでみた。

 咲き初めしカンパニュラパツラ亡き母が美しと目を細めし日ありき

昨夜詠んだ歌はこんな感じ

 三日月を借景にして坂の上白い洋館たたずみおり 
 夜の町犬の遠吠え絶え間なく三日月も耳傾けており
 夜の町犬の遠吠え聞こえきて吠えることなき犬偲ばるる

 今日はこんな歌を詠む
 眠る犬写真のなかから起き出でて眠り過ぎたと言ふことなしや

 今日は何を見ても、ももこのことを思い出してしまい、落ち着かない気持ちになった。ももこがいなくなって月日がたてばたつほど寂しさは深くなるということに気づいた。

上はビオラネモフィラ、ヒヤシンスの球根を植えた
下のプランターはパンジーとスイートアリッサム、チューリップの球根を植えた

千両の木が1本だけ赤く色づいた
他の場所に植えた千両はまだうっすらと色づくだけなのに