今頃になって衣更え

 朝から曇っていて初冬の寒さ。思い立って夏物&秋物衣装を片付けた。秋物のほうは少し残してある。また暖かくなる日もあるだろうと思って。夏の衣料は片付けるきっかけを失してここまでタンスに残っていた。折りたたみながらこれらを着ていた夏を、ももこを思い出した。夏の時間がしみこんでいるような衣服をしまうと、ももこがまた一歩遠ざかるように寂しい。これを着て、ももこの世話や看護、介護に励んだのかと一枚を手に取ってみた。
 午前中はほぼ衣更えに費やし、午後は弱に入れた炬燵に入って歌集を読んだり、絵を描いたり。夕方近くになり、庭に出て来春のためにプランターの植え付けをした。長方形の大きめのプランタービオラを二苗、種から育てたネモフィラの小苗(3センチあるかないか)二苗、ヒヤシンスの球根を大小20個近く植えこんだ。春になってどのような彩りで咲くかは神様にもわからないだろう。たくさんの色があふれるように咲いてくれれば・・・・・・。
 今日はこんな歌を詠んでみた。

 愛犬の涙やもしれぬ春の花植え付けしあと雨降りはじむ

 たらちねの母が失くしし鈴の音いずこの空のもと鳴りたるや

ももこの顔を写真を見ながら鉛筆描きした
ももこは膝の上にあごを乗せて、わたしの手が首のあたりにそえられている
後日、色をつけるつもり