夏休み後、初めての生け花教室に行く

 台風は温帯低気圧に変わったが秋雨前線の影響か、朝から天気がとても不安定だ。黒っぽい雲が空を覆い雨が降り出すかと思うと、雲が取れ晴れ間がひろがる。風がほとんどない時もあれば急に風が強くなったり。蒸し暑いのは変わらない。
 こんな天気の日、午後から近くの生け花教室に足を運んだ。8月中は夏休みでだったので一か月半ぶりくらい。夏休み前は老犬ももこがいたが今はいなくなり、寂しさをかみしめているが前と同じようになるべく日々を送るようにしている。
 心の中でももこに話しかけ、いっしょに来る?と聞くと行きたいというのでももこと歩いたつもりになった。教室ではももこにわたしの足もとで待ってもらい、いつもと同じようにふるまいながらも、ときたま足元のももこに心の中で話しかけた。お母さんは楽しそうだねとももこ。前のももこはいっしょに来ることなんてできなかったがこうしてわたしが生け花を活けている様子を見てもらえてよかった。
 今日の花材は西洋パンパス、鶏頭、竜胆(りんどう 青い風)、吾亦紅、洋菊(黄色)。秋の色の花が勢ぞろいしたが、どの花もみずみずしく元気で楽しく花を活けることができた。生徒さんたちそれぞれが同じ花材でも違う持ち味で活けることができた。
 教室が終わり家に帰るときも、ももこといっしょに歩いている気持ちになった。家に着いて玄関の扉を開けてももこを先に上がらせた。ももこがそばにいると思うようにしても、もう家で待っていてくれないという寂しさをなくすことはできない。