大好きな老犬ももことの別れが近い予感

 唇の色は真っ白に近く、腎不全末期からくると思われる貧血が改善しない老犬ももこ。
 膀胱炎も発症し、脳からくる手足の不全麻痺、食べ物を咀嚼して飲み込む機能も悪くなった。
 こんなももこはさきほど軽いけいれん発作をおこした。身体がももこの意思と関係なく痙攣していた。短い時間、多分数十秒くらいで携帯で動画を撮ろうと別室で充電しているのを取りに行ったらその間におさまりかけていた。おさまると同時にトイレシートにおしっこをもらした。
 今は意識のあるももこだが、けいれんしている時意識があったかなかったかはわからない。
 この発作が強くなったらそばで見ているのは辛いだろう。そのとき、ももこのためにどうするのがいいのか。緊急のときの発作を止める座薬は手元に2錠あるのでこれを使うことになるだろう。
 腎不全末期に痙攣発作をおこすとほとんどが数日であの世に旅立つというインターネットでの記述があり、ももことの別れが現実のものになってきた。
 ももこと同じ部屋で過ごすくらいしかできないが、ももこのそばにいて安心感を感じてもらえれば・・・・・・。


ももこは夜7時過ぎにまた発作をおこした。今度は始めからおさまるまでずっと見ていた。思わず「ももこ」と大きな声で呼んだ。抱き起こしたくなったが、こういうときは大きな声を出したり動かしてはいけないようだ。今日は4〜5回くらいやわらかいうんちをしたが、発作の後もどろっとした粘液交じりのうんちをした。夕ご飯は食べようとしないので無理に食べさせないことにした。牛乳を薄めた水はいつもと同じように飲んでいる。
 ももこと車で駒沢公園に行ったことを思い出した。ももこが病院に行く時以外に車に乗ったのはこのときだけで、貴重な思い出だ。あまり歩けなくなった時期で、駐車場の周りを少しだけ歩いた。ドッグランの周りも少し歩いた。あのときはまた車でどこかに遊びに行きたいと思っていたがその後、ももこがさらに歩けなくなり、行けなくなった。

発作の後のおだやかなももこ
短い発作だがこのような状態のももこを見るのは初めてで
ただ事ではないと思った