ぎりぎりセーフで買い物より帰る

 雲が多く蒸し暑い一日。朝早く雨が降ったがその後は陽射しが出る時間もあり、雨は降らなかった。

 夕方、買い物に出たときも黒い大きな雲のかたまりが気になったが大丈夫だった。湿気はあるが風が気持ちよい。

 近くのコンビニですますつもりだったが、風のここちよさに誘われたか、ちょっと離れたスーパーマーケットまで足を伸ばした。一日中、家にいて朝のテレビ体操しか身体を動かしていないので軽い運動のつもりで。

 買い物を終え、家の近くまで来ると雨がぽつりぽつり。だんだん雨足が強くなる。

 家に着いた時はかなりの大降りに。折り畳み傘を持ってはいたが、この雨では傘はあまり役立たない。ぎりぎり家に帰れてよかった。

 わが家の二三軒隣の家は、ご主人が亡くなり独り暮らしの奥さんがいらしたが数年前に入院し、病院から施設に移り、家を取り払うことになった。買い物から帰るとき、業者が来て家の取り壊しをはじめたのを知った。

 近所の友だちがこの家の奥さんと親戚関係にあるので、メールでこのことを知らせると友だちが電話をくれてしばらく話した。友だちの家には16歳5ヶ月あまりになる柴犬のおばあさんがいて、連日、老犬の世話で疲れ果てている。

 昨日は膀胱炎にかかった犬を動物病院に連れて行ったが時間がかかり大変だったと言った。さきほどは部屋の狭いところに潜り込んだ犬がけいれんのようなものをおこし、友だちはパニックになりかけた。今日は病院が休診なのでどうしようかと思ったとのことだ。すぐおさまったのでほっとしたと言った。

 友だちの話を聞いて、柴犬レオの晩年の発作や、老犬ももこが最後のほうでよくおこしたけいれんを思い出した。レオは脳の老化が原因の病気で、ももこは腎不全末期で脳の病気でもあった。ももこは膀胱炎を何回か患った。もっとレオやももこのためにできることがあったのではないかと今でも思うことがよくある。

 

こほろぎの声風となり吾(あ)を包む水辺に群れる半夏生