紫陽花の季節がやってきた

 東京は昨日、梅雨入りをした。今日も雲が多い天気でときおり日が射した。気温は上がらないが湿気が多い。
 老犬ももこは急な悪化はないが腎機能はさらに少しずつ衰えているような感じがある。一度に食べる量が少なくなったので一日三回食事をあげるている。ドライのドッグフードはやめて湯がいた野菜やお粥、少量の肉類をミキサーでポタージュ状にして食べさせている。これだけでは足りない気がしたので、ももこが物足りなさそうなときは缶詰の腎臓の療法食を少しあげている。
 今日は朝ごはんがポタージュと療法食、昼も同様で、夕ご飯はももこが眠っているのでまだあげていない。毎日の日課である皮下点滴は10時半ごろ行った。
 薄氷の上を歩いているようなももことの毎日の暮らし。何かの拍子に氷が割れそうな危うさを感じながらの日々である。
 5月9日の朝、ももこは食べたばかりの朝ごはんをぜんぶもどしてしまい、腎機能の急激な悪化がわかり、闘病生活を送っているが季節は止まることなく移ろっている。庭の紫陽花は色づき始め、緑色に染まる庭にやわらかい色彩をそえている。紫陽花は花の時期が長く、梅雨の始まりから夏の入口頃まで長く楽しませてくれる。
 近くの川沿いに自生している半夏生の白い花が咲き始め、同時に緑色の葉っぱに白い模様が浮き上がっている。半夏生は柴犬レオがいた最後の6月を思い出させる花で、今年の半夏生の写真を撮りたい気持ちと撮らない方がいいという気持ちがせめぎ合っている。レオが亡くなる数日前に撮った半夏生の写真がレオが他界した後、とても寂しそうに見えた。
 ももこには半夏生の季節も紫陽花の季節も生き延びてほしいのだが予断は許さないようである。

昨日の夕方頃のももこ

梅の木の横に植えた紫陽花がいちばんきれいに咲いている

満開の鉄砲百合
例年だとこの時期は雨が多いのだが今年は雨の日が少ないので
花が長持ちする