夜のドライブ

 朝の冷え込みもなく、日中は陽射しがあたたかく風がなかった。
 午前中は近くのお寺にお墓参りへ。花立の水は一滴もなく、お供えしたアルストロメリアと百合は割合と元気だがストックは萎れていた。水を注いだ花桶に花を入れ、比較的元気な花だけを残して束ね直し、しばらく桶に入れておいた。墓石を濡れタオルできれいにしてから、水で満たした花立に花を入れた。だんだん気温が上がると花もちが悪くなる。墓地にも春がやってきた。
 午後も遅くなってから、気になっていたスモモの枝を1本だけ切った。垂直に伸びた枝が他の枝より高さも太さも抜きんでていて、このままにしておくと木全体が一段と大きくなりそうな気がした。スモモの木は、脚立に上って剪定したり果実を収穫できる程度に高さを抑えたかった。枝は高く伸び、脚立に上っても鋸が届かなかったので、高枝鋏に鋸を取り付けて切った。
 相変わらず後ろ足の調子が良くない老犬ももこだが、ここ数日、家の中で粗相をしなくなったのが有り難い。こちらが緊張感を持ってももこの世話をしていることもある。ももこに粗相をさせまいとして、頻繁に外に出そうとするとかえってももこが嫌がってそっぽを向くこともある。もう少しゆとりをもって世話をした方がいいかも。
 夜になり、ももことわたしの食事が終わった後、ふと思い立って短いドライブをした。柴犬レオがいた最後の頃、気分転換に夜のドライブをしたことがある。あのときは駒沢公園通りに車を停めて、月を眺めた記憶がある。今夜もほぼ同じコースをドライブしたが車は停めず帰ってきた。会いたい人がいても会えない人になってしまったことをしみじみと思ったが、ももこが家で待っていると思った。ももこにならいつでも会える。

今日のももこ
トイレシートはすべりやすく、いつもくしゃくしゃになってしまう
花の写真も撮りたかったがバッテリーが切れてしまった