今日も出かけた

 日中はおだやかな晴天が続く。
 昨日、掘り炬燵を出そうと思ったが疲れていたので別の日にすることにした。毎年10月末に炬燵を出している。週末までに出せるといいが。
 最近、外に出かける日が以前より多くなり、庭仕事や家の中でやることが滞っている。種まきをして芽が出た矢車草やニゲラ、ネモフィラなど、植え替え時期になった。花後の金木犀の剪定、夾竹桃の剪定もそろそろしたい。梅の木の混み合っている枝も切りたい。
 やりたいことがいろいろだが、今日も出かける予定がある。今週後半は家にいて、庭仕事をしたいと思っている。
 予約した歯医者さんに行き、少し買い物をして家に帰ってきたのが午後2時前。お行儀よく留守番をしていた老犬ももこを外にすぐ出し、おしっこをさせた後。おそい昼食を食べた。
 庭に出ると、種まきをしたアグロステンマという草花がせっかく芽を出し、本葉を4枚ほど伸ばしているのに萎れかけているのに気づいた。疲れていたがまだ元気な小苗があったので植え替え作業をした。
 家に戻り、自室で横になって休んだが、ももこがそばに来たので抱きよせて隣に横たわらせるとももこはすぐ起き上がり、部屋を出た。このことが引き金になったのか。大声で泣き始めてしまった。亡くなった柴犬レオのことが思い出され、この世にもういないことが悲しくて悲しくてたまらなくなった。声を出して泣くのはレオが死んだとき以来かもしれない。そばに居てほしいのはレオなのにもういないことの絶望感がひしひしと迫り、泣き続けた。ももこはレオに似ているところがあると思っていたがまったく違う犬なのだと思った。
 いくらでも泣けると思ったが、気がつくとももこがかたわらに来て横座りしていた。そうか、外に行きたいのだなと思い、立ち上がり外に連れていった。


 洋室の窓から満月を眺めた。スモモの枝の間に見える。夜空は雲が多いのに月は隠れずに照っている。なんか壮絶な美しさだ。いつも十三夜のころんとした愛らしい形がいちばん好きと思うのだが、満月を見るとやはり素晴らしいと思う。人と寄せ付けない美しさで堂々としている。
 満月のまわりの光はなんというのだろう。雲が虹色に染まっている。月の光が部屋の奥まで入ってきて訪問者のように思える。

気を取り直して夕方の庭の写真を撮った
秋の夕暮れの光がダリアをはかなげに浮かび上がらせる


日が落ちかけた夕空に浮かぶ雲になって
地上から消えてしまいたいと思った