南の空には上弦の月

 久しぶりに気温が上がり、陽射しが出た。だが早朝の空は夏の空より高くなったように感じた。秋の空になっていた。
 日中、室内の温度が30℃になったのでエアコンをつけた。老犬ももこがエアコンのきいていない部屋に移動したので、冷たい風が気になり、すぐとめた。
 今日は近くの河川敷で花火大会が開かれる。
 まだ明るさの残っている夕方、ももこと散歩に出ると浴衣姿の女性が何人も通り過ぎた。若い人の浴衣姿は、着物の色や帯の色、小脇に抱えたバックなど、きれいな色合いのものが多く、目を楽しませてもらった。
 ももこはあまり歩かないがいつもより外に長くいた。帰ろうと促しても帰りたくない様子である。道行く人に目をやり、いつもの夕方より多くの人が行き交うのを楽しんでいるように見えた。浴衣姿の幼女が通りかかると、すそや袖に鼻を近づけて匂いをかいだ。ときどき思うのだが、ももこは人が大好きみたいなのだ。人への興味、関心が強い。こどもも好きみたいだ、こどもが通りかかると下向きになって匂いをかいでいるももこが顔を上げ、目でこどもを追っていることがよくある。
 今日の夕方の散歩は、たくさんのこどもや人の姿を見ることができ、ときにはかわいいねなどと声をかけてもらい、ももこにとって満足できるものだったにちがいない。たとえ少ししか歩けなくても、外に出ていろいろな人を見たり、わたしが話しているのを聞いたりするのはももこにとっていい時間になのである。
 これからは歩く距離にこだわらず、外でももこと過ごすことを楽しむようにしよう。ももこもたとえ立っているだけでもいいから、外でいろいろな刺激を得て楽しい時間を過ごしてほしい。
 花火大会が開かれる川の方向、南の空に上弦の月が出ていた。散歩に出た頃は薄い影のような月が暗くなるにつれてくっきりと輝きを増してきた。
 花火大会を観に行きたいので、ブログはこの辺で。


朝顔は今が花盛り

早朝の空
空が高くなったと感じた