昨日は歌会へ

 暑い日が続く。昨日の東京はこの夏初めての猛暑日だった。
 その暑い中、月一回の明治神宮歌会にでかけた。JR原宿駅から、大鳥居をくぐって明治神宮社務所までの道はうっそうと茂る楠の木などの樹木のおかけで日陰になり、炎天下を歩くことはなかった。とはいっても、重たい空気がまとわりつくようで気温が上がっていることが感じられた。外国人観光客が多いのはいつもと同じで、ペットホトルの水を持っている人が多かった。
 昨日の当座は『紙』。講師は栗木京子さん。猛暑のためか、いつもより参加者数が少なかった。会場内は冷房が効き過ぎなくらい。どなたかが冷房の気温設定を上げるように要望したようで、会場前に置かれたマイクで温度を二度上げた旨を伝える一幕もあった。
 わたしが提出した歌は

 水底から浮かび上がるごと目覚めれば障子紙に椿の葉影見ゆ

 先生は現実と夢の境にあるような、幻想的な歌と評された。『紙』という兼題だったので、このような歌い方にになったがふつうは「障子に椿の葉影映る」になりますねとのこと。紙ということばを不自然に使ったことを指摘され、自分の中で納得した。ただ、「見る」という言葉を使ったほうがいいとも思う。映っているのを見たのである。見るという能動的な態度に、目覚めた後の眠りから現実に戻ったという意味合いが強くなるような気がする。

 あれこれ言葉を変えたり、順番を変えたりして作り変えたがうまくいかなかった歌がある。

 亡き犬が残せし痕は破れたる障子紙にて今もそのまま
 破れたる障子紙よ 亡き犬の病み衰えたる姿印せり

 こんな歌も

 障子紙に葉影揺るる和室にて老いた犬と午睡むさぼる
 葉の色を描き表さむと濃紺に緑をまぜて紙に吸わせる

 乗っている電車がビルの窓に映る文月猛暑の東京の午後

昨日<日曜>の夕方の空
少しふくらんだ半月がきれいだった
これからお月目がた楽しみとなる


今朝の空
たくさんの白い鳥が翼を広げて飛んでいるような雲がゆっくと北から東へと移動した


白いイルカが泳いでいるようにも見える