借りていたケージをお返しした

 雲って風が冷たく、4月の陽気とは思えないが、庭の花たちはどんどん咲き進んでいく。寒くなったり暖かくなったり、暑くなったりを繰り返しながら、季節は後戻りすることなく、移り変わっていくようだ。今年の桜の花の記憶も遠ざかっていくようで、寂しさもある。
 推定年齢12歳のももこさんがわが家にお見合いに来たのが3月13日の夜。あの日から自分で決めたこととはいえ、あれよあれよという間にものごとが進み、ももこさんはすっかりうちの子になったようだ。
 あの日ももこさんとわたしのお見合いだけでなく、お試しのお泊りをしてもらうことに急きょ決めて、犬猫の殺処分ゼロを目指すボランティアグループのスタッフの方が、車でケージをはじめ、フリース毛布などを持ってきてくれた。それから借りたままになっている、それらの品々を今夜、引き取りに来てもらうことになっている。
 後ろ足の状態が良くないので体重を増やさないように言われていたが、9,6キログラムだった体重が10キログラムに増えた。食べ物に執着が強いももこさんなので、減らすのは難しいにしてもこれ以上増やさないように気を付けている。
ボランティア・グループの女性スタッフ二人がわが家に到着したのは、6時半ごろ。久しぶりにももこさんに会って、再会を喜んでくれた。ももこさんのほうもきっとうれしいはず。二人に撫でられて、まったりとしている。ももこさんに、いつでも会いに来てくださいと伝えた。わたしが責任と愛情を持ってももこさんの里親になるのだが、いろいろな人に可愛がられたほうが幸せだと思うから。