クレマチスの手入れとお墓参り

 晴天だが風が冷たい。花の絵を描こうと思っていたが、鉢植えのクレマチスの新芽が小さな葉を広げているのを見て、きれいに花を咲かせるための手入れをした。昨年伸びたつるの節目から芽が出ているが、芽の出ていない枯れたつるが混み合っている。これを植木鋏でていねいに切って取り除く。つるは交差しからみあっているので、芽のあるなしを確かめつつ切るが間違って芽のあるつるを一本切ってしまった。ぱちんとやったときは時すでに遅し。
 今日手入れしたのは、紫色の大輪の花が咲く鉢植えのクレマチス(名無し)と、木立性のアラベラ(青紫色の花、鉢植え)、鉢植えのハーグレイ・ハイブリッド(紫がかかった光沢のあるピンク色)、鉢植えのニオベ(濃いビロードのような紫色の花)、地植えの雪おこし(八重の白い花)の5種類。
 地植えの雪おこしは、3〜4本のうち1本のつるしか新芽が出ていなかった。あとは根元から枯れていたので、支柱にからまっているつるをていねいにはがし、取り除いた。雪おこしの根元の地面からえんじ色の新芽が1〜2つ出てるので、うまくいけばこれが伸びて新しいつるに成長するだろう。鉢植えのニオベも地上部のつるはすべて枯れていて、根元に小さな若芽がひとつだけ小さな葉をひろげている。これが新しいつるを伸ばすだろう。冬を越してくれてよかった。
 1時間半ぐらいかけて手入れを終え、午後は車で花屋さんに行き、墓参用の花を買った。ピンクに緑色が入ったチューリップと黄色のスイートピー。家に帰り、薄いピンク色の梅の枝を2本切って花束に加え、お寺に行った。ちょうど4年前のこの日は東日本大震災が起こった。父が亡くなり、家にしつらえた祭壇にお骨を安置していたときで翌日の3月12日が四十九日の法要の日だった。お骨は祭壇の上でかろうじて落ちなかったが、花瓶がいくつか倒れ、お供えの積み上げた菓子がぜんぶ落ちた。こんなことを思い出しながらお墓参りをした。


枯れたつるを取り除いた、大輪紫色の花が咲くクレマチス、芽が出ているつるだけを残した


ハーグレイ・ハイブリッドの新芽
枯れたつるは取り除いた
新しい芽が伸びてつるを伸ばし、花を咲かせる


1本だけ新芽のあるつるが残った、雪おこし
万が一(枯れた場合)を考えて、さし芽で新しい苗を作った