この冬はじめての積雪

 朝、目を覚まして雨戸を開けたら、庭に雪が積もっていた。東京はこの冬初めての積雪とのことだ。
 昨夜はいくつもの夢を見て、その中で一番印象に残っている夢がある。夢の中で家の玄関のドアを開けて入ると、入ってすぐの右の部屋で柴犬レオが、左側の部屋で父と母がブランコに乗っている、父母のいる部屋は、実際は玄関を入ってすぐには見えないが夢の中では、天井から下がっているブランコに揺られているのを見た。わたしは夢の中で天井からブランコが下がっていて、重たいけれど大丈夫だろうかと妙に現実的な心配をする。夢の中で非現実的なる理屈を考え、大丈夫だと自分を納得させた。柴犬がブランコに乗っているのも変だが、夢の中で乗っていた。
 雪が降ってしかも寒いのでほとんど家にいた。犬友だちから電話があり、長電話をした。友だちは昨年3月に愛犬を亡くしている。家にいると、亡くなった愛犬がそばにいるような気になることがよくあるという。わたしもそうなので、同じように感じる人がいてうれしくなった。愛犬を亡くしたことのない人にはわからないかもしれない。そばにいるという感じ。しかも守ってくれているという感じ。いや感じだけでない。友だちも言っていたが、愛犬がそばでくんくんと鼻を鳴らしているように感じたことがあって、はたと気付いたそうだ。愛犬が愛用していたベッドを日に当てるためにどこかに持って行って、そのままにしていたそうだ。「僕のベッドをいつもの所に持ってきて」というようにないたそうだ。
 わたしもこういうことがある。風がないのに、障子やガラス戸ががたがた音をたてて揺れる時があって、それはレオがわたしに何かを注意しているときなのだ。ひと月がふた月に1回くらいしか開けない開かずの扉があって、時たま開けるので鍵を閉め忘れることがあり、そういうときガラス戸がなり、はたと気づかされる。閉め忘れたと。ただ、最近はレオに頼っていてはいけないので、閉め忘れは自分で気を付けている。
 腰の痛みはいつもではないが、何かの拍子に痛くなる。今日は立ったリ座ったりの動作くらいしかしていないのに、夕方、立ち上がったとき、ギクッと痛くなった。湿布を張って様子を見ることにする。


紅梅の根元の花壇も雪をかぶっている


裏庭の柿の木、桜の木、紫陽花なども雪化粧