京橋のギャラリーへ、個展を観にいく

 朝から晴れておだやかな陽射しが降り注ぎ、やわらかな風が吹く秋の一日となった。
 昨夜は2時頃目が覚めてしまい、5時頃また眠ったがおきがけに夢を見た。6年8ヶ月くらい前に亡くなった従兄とその母親が夢に出てきた。わたしは夢の中でも庭の手入れをしていた。現実の庭とは違う洋風の広く明るい庭で、きれいに手入れされていた。従兄が庭にやってきたので、わたしは驚いて「ずいぶん久しぶりだね」と言うと従兄は何か答えたが内容は忘れてしまった。従兄の母(わたしにとって叔母)は神戸大震災の10日ほど前に亡くなったので20年くらい前になるだろうか。夢の中の叔母はわたしの母と話をして、わたしは従兄と話をした。叔母が高齢なのでそのことを気遣うと従兄が何か答えたがそれも忘れてしまった。わたし以外はすべて故人が出てきた夢だった。
 気持ちのいい天気だったので、午後から外出した。昨年の同じ時期に作品展を観たアーティストの方から個展の案内が届いた。昨年と同じ京橋のギャラリーで、東京メトロ銀座線・京橋駅から歩いてすぐのところにある。会場には大小さまざまな作品が展示されている。人間の顔の水玉がたくさん散らばり集合して、人のからだを形成している。近くで観ると水玉の中の人の顔の表情がおもしろい。離れて見ると、あるかたちが迫ってくる。
 昨年と同じように作者の方と話ができたのがよかった。こじんまりとした個展のいいところは作品を造った人と直接話ができるところだと思う。
 作品とはまったく関係のない会話だが、作者の方に「お元気そうですね」と言われたのが印象に残った。昨年ギャラリーを訪れたときより元気そうに見えるということだろうが、あのときはひどい様子をしていたのかもしれない。柴犬レオが死んですぐの時期で、家にいるのが辛くて出かけたのだから。




「Skirt / curtain」掛札 健 ギャラリー檜 plusで、作者の許可を得て撮影
開催は27日(土)まで