近くの駅舎をスケッチ

 朝は雲が多くてどうなることかと思ったが、だんだん青空が広がってきて、昼前から午後早い時間は晴れて陽射しが強かった。ところが2時過ぎから天気が急変。遠雷が聞こえてきた。しばらくたつと、また晴れ間が覗き、絵に描いたような不安定な天気の土曜日である。
 曇っている朝のうちに、近くの私鉄沿線の駅舎をスケッチしようと思いついた。前の教会のスケッチは未完のままに、急に描きたくなったのだ。急いでキャンバス地のトートバックにスケッチブックや鉛筆、消しゴム、水彩色鉛筆、筆数本、水を入れる器、水入りのペットボトルなどを入れ、でかけようとした。ところが台所に通じるガラス戸の隙間に、母が使っていた柄の長い箒が倒れて、戸が空かなくなるというハプニングが・・・・・・・。
 無理に開けようとすると、箒の柄がガラスにあたり割れそうなので、箪笥を動かし、戸の隙間から何とか箒を取り除いた。重たい箪笥は、中の引き出しを取り出して移動させた。出かける前から汗だくになり、やめようかと思ったがとりあえずでかけた。
 駅についてみると、思わぬ見込み違い。駅前の広場にソメイヨシノの木が何本か植えてあり、その下にベンチがあるので木陰に座ってスケッチしようと考えていた。ところが、あいにくと歩道の敷石の工事中で、ベンチの前は石を掘り起こす作業をしており、トラックがその前にとまり、スケッチなど無理。
 仕方なく、駅舎にもっと近い、噴水のある池を囲む大谷石の低い塀に座って描くことにした。何も遮るものがなく、陽射しが容赦なくあたる。
 今日はなんとなくついていない一日のような気がして、スケッチを最後まで仕上げるのはやめた(言い訳がましいが、気力が持たない)
 途中で切り上げ、駅前のスターバックスで一息を入れて、買い物をして家に帰ると、天気が急変したのである。
 晴れか曇りか雨かわからないような天気の日は、外でスケッチするのはやめた方がいいと思った。


途中で切り上げたスケッチを
家で写真を見ながら少し手を入れた
やはり、現物を見ながら描く方が正確なスケッチができる