色も咲き方も多彩な百日草

 五月ころ種を蒔いて育てた百日草。プランターに早目に定植した苗は一足早く花を咲かせたが、遅れて花壇に地植えにした苗はやっと花が咲き始めた。
 百日草は多分キク科の植物だと思うが、花の咲き方にいろいろあっておもしろい。同じキク科のダリアに似ているところがある。ダリアにはカクタス咲きといって、花弁が外側に巻いた咲き方があるが、百日草も同じような花弁を持っている。ふつうの開いた花びらとは違った趣があって楽しめる。
 花の色は一口にピンクといっても、多様な色合いがあり、これも楽しめる。赤のふつうの花びら、赤のカクタス咲き、色とりどりのピンクにも二つの咲き方があり、オレンジ色は今のところカクタス咲きだけ。
 もう一つ、キク科の代表、菊についてインターネットで少し調べた。俳句の兼題に「菊枕」というのが出されて、菊枕とはいったいどのようなものなのだろうかと調べたのである。菊の花びらを干して枕にしたものが菊枕。菊の香りを楽しみ、アロマテラピー効果もあるようだ。女流俳人、杉田久女が高浜虚子に贈った菊枕が有名なようで、松本清張はこの俳人をモデルに短編小説『菊枕ーぬい女略歴』を書いた。
 菊枕について調べると、どこか艶めかしい雰囲気が感じられ、俳句を作るのはなかなか手ごわい。
 東京は猛暑日〈最高気温が35℃以上の日)から解放されたと勝手に思っていたら、昨日、今日と猛暑日のようだ。朝早く、梅の木を1本剪定した以外は日中は家の中でおとなしくしていて、夕方になって車で図書館に出かけ、予約した本を2冊受け取ってきた。帰り、ホームセンターで日用品の買い物を少しした。

テレビを見て、広島市の大規模土砂災害のすさまじさを知った。市内とはいっても山に近い住宅街に被害が集中している。一昨年亡くなった老柴犬のR君の故郷は広島市で、山に近い所と聞いている。飼い主さんの夫婦が亡くなられ、東京にやってきたが、こういうところで暮らしていたのかなと偲んだ。犠牲になられた方の冥福をお祈りします。


カクタス咲きの紫系の百日草


オレンジ色の百日草、花びらの先が外側に巻いているので、これもカクタス咲きかな


赤のカクタス咲き、めくれ上がった花びらの裏側と表の赤の対比が鮮やか


ちょっと花びらが寂しいが、ピンク系の百日草
これもカクタス咲きか